こんにちは、絶學無憂です。

 

今日、昼ごはんを作ろうとしていて、皿を割りました。

 

 

そもそも滅多に料理をしないのですが、あっ、と思ったときに体が反応できず、ガッシャーン。

 

 

これだけなら、ただの事故として無視してもよいのですが、どうも右手の不自由さが原因にあるように思えてなりません。

 

半年ほど前に右腕の骨を折って、しばらくギブスをはめていました。病院の医者にはもう治っていると言われていますが、生活の中ではまだ多少不自由さが残っているのを感じています。

 

特に右側にあるものを取ろうと腕を伸ばすときにどうもうまくいかないと感じることがしばしばありました。

 

実際のところ、関節の可動域も、わずかですが本来よりも少し狭まったままです。

 

しかし、どうも手が届く範囲のものであっても右側のものに対してうまく反応できていないような気がしていたのです。

 

この皿を割ったのをきっかけにちゃんと調べてみようと思いました。

 

筋反射テストで異常を見つける

キネシオロジーの筋肉反射テストでは、指示筋 indicator muscle と言いますが、任意の筋肉を用いて、いろいろな問題を検証することができます。

任意の筋肉というのは、事前テストを行ってスイッチング現象と呼ばれるような異常がないことが分かれば、本当にどの筋肉でもよいのですが、私は一人で筋肉反射テストを行いますから、片手でできるテスト、手を使わずに行うテストを多用しています。

筋肉反射テストでは、関節の位置を保つように意識しながら、別の手でごく軽く負荷をかけます。通常はもちろん弱い力で押しても筋肉は持ちこたえることができますが、何らかの異常があると、弱い力に屈して、あらららら、と関節が動いてしまいます。関節を同じ位置に保つためには、外乱に対して自動的にフィードバックをかけて筋緊張を調節するような仕組み(反射と言ってもよいでしょう)が備わっていると思われますが、この仕組みが働くなって、外乱に対する調節ができなくなるようです。

結果は以下の通りでした。

  • 右腕を右の方に伸ばすと、指示筋が弱くなりました。
  • 比較対照としては、右腕をまっすぐ前に伸ばしたり、上や下に伸ばしたりしても、同じ指示筋は強いままです。
  • 左腕をあちこちに動かしても指示筋は強いままで異常ありません。

つまり、右腕を右方向へ動かしたときだけ、何らかの異常が発生する、ということが分かりました。いわば、神経回路、あるいはエネルギー回路のスイッチが切れてしまい、右側の情報をうまく処理できないような状態ではないでしょうか。(私は神経科学が専門ですが、この現象で神経系がどのように振舞っているのか今のところ全然理解できていません)

 

次に、どのような条件で異常が発生するのかもう少し詳しく見てみました。

 

右腕をまっすぐ前に伸ばし(指示筋は強いまま)そこから徐々に右方向へ肩から腕を水平に動かしていき、どこでスイッチが切れるのかを調べました。

 

まっすぐ前では異常なしですが、斜め前で異常が出始めます。

 

ここで質問に対する筋肉反射テストを用いて、詳しく角度を調べると、異常が出始める角度は前方から23度右でした。

このようなときは、通常とは逆に、正しい値に対して筋肉が弱くなって反応し、それ以外では無反応(強いまま)となるように、指示筋を設定します。人によっては、この逆転した方法を「うなずき法」と呼んでいます。正しい答えに対して、腕が下がり、うなずいているように見えるからです。

 

設定方法というのは呆れるほど簡単で、あまりに簡単すぎて信じられない人も多いでしょうが、「指示筋の強弱の反応を逆転」とか「うなずき法」とか、念じるだけです。

 

その上で、「異常が出始める角度は前方から1度、2度, 3, 4, ….」と調べていきます。「10度以下、20度以下、30、

40, …. 」というようにまとめて調べてから細かい値に絞ればより早く答えにたどり着けます。

これは、肩から水平方向について調べたのですが、その後、右腕の高さについて調べると、腕の高さに関係なく、異常が出始める角度は前方から23度右であることが分かりました。

 

右側の空間感覚がどうも鈍い、と感じていたのはこれではないかと思います。つまり骨はだいたい治って、筋力もほぼ回復し、関節の可動域もほぼ戻りつつありますが、前方23度右から右側へかけては、手は届くものの、エネルギーが正常に流れていない状態だったものと思われます。このため物を取ろうと思ってもうまく取れない、落ちそうなものを止めようとしても手が動かない、という現象が出ていた可能性があります。

 

ちなみに、紛らわしいですが、右腕を右側に伸ばした状態で筋肉「そのもの」の状態について筋肉反射テストで調べると、タッチ・フォー・ヘルスで扱う42の筋肉すべてについて正常、という結果でした。これも腕を伸ばした状態で自分で筋肉反射テストを行うのは難しいので、指示筋を利用して片手で調べました。

 

筋反射テストで調整部位を調べる

ここまで分かったら、次は調整方法です。まずは特別な調整部位があるかどうかを調べます。

  • 「この症状を解消するための調整部位が体に存在する」に対して指示筋は強いまま(YES)です。
  • 「それは頭、腕、胴体」に対しては指示筋は弱く(NO)なります。
  • 「この症状を解消するための調整部位は足にある」に対して指示筋は強いまま(YES)です。
  • 「この症状を解消するための調整部位は左足にある」に対して指示筋は弱く(NO)なります。
  • この症状を解消するための調整部位は右足にある」に対して指示筋は強いまま(YES)です。

さらに調整部位を調べます。

  • 「この症状を解消するための調整部位は右足の支持骨である」に対して指示筋は弱く(NO)なります。
  • この症状を解消するための調整部位は右足の経穴・奇穴である」に対して指示筋は強いまま(YES)です。

なお、支持骨というのは、伊東聖鎬(いとうせいこう)氏の概念で、立位の支持骨という場合、中足骨、楔状骨、立方骨、舟状骨、踵骨を指します。これらの異常(位置異常と呼んで良いのでしょうか)によって不可解な症状が出るということが氏の読脳法(筋肉反射テストの進化版とされる)を用いた研究で示されています。

 

正確な位置を調べるために、筋肉反射テストを用いたスキャニングを行います。

 

鼠径部の足の付け根から指先へ向かって、ずうっと右足に沿って、スキャナーのように片手を動かして行きます。この時、動かしている手の指先を目印として、この高さに調整部位があるかどうかを、反応を逆転させた指示筋を使って調べます。調整部位のある場所まで来た時のみ、指示筋が弱くなってそれが分かるという設定です。

 

すると、ずうっと反応がなく、右足の爪先で反応があり、調整部位は爪先であると分かりました。

 

次に、今度は横方向に片手を右足の小指側から親指側へ向かって動かしながら、やはり反応を逆転させた指示筋を使って調整部位の在り処を調べます。

 

このようにして、範囲を狭めた結果、調整部位は、右足親指の爪の付け根の内側の角、すなわち脾経の始点である隠白というツボであると分かりました。

 

http://www.aimy-ss.jp/test-hikei.html

 

筋反射テストで調整方法を調べる

次は調整方法です。色々と考えられ、厄介な症状の場合はすんなりいかないかもしれませんが、今回のは骨折関係なので比較的シンプルだろうと想像しました。

  • この症状を解消するための調整方法は右足の隠白をマッサージするだけで良い」に対して指示筋は強いまま(YES)です。
  • マッサージするときにこの問題の解消のために行っていることを明確に意識する必要あり」に対して指示筋は強いまま(YES)です。

ですので、右腕が右側へ行ったときにエネルギー回路が異常を来すことについて意識しながら、右足の隠白を簡単にグリグリとマッサージしました。

筋反射テストで調整結果を調べる

さて、先ほどと同じように、右腕を右のほうへ突き出して、指示筋の反応を調べますが、強いままです。

 

ぐるぐると動かして調べてみましたが、これで異常は取れたようです。数時間後にも調べてみましたが、結果は同じでした。

 

違う角度から見ると...

今回は、身体的な異常に注目して、その問題を消すような設定でキネシオロジーを行いましたが、タッチ・フォー・ヘルスの考え方ではこれは「問題を問題として問題を消そうとする」立場なので邪道です。もっと積極的な目標を設定して調整しないといけないのでした。

 

これは調整後の後付けになってしまいますが、もう少し違う角度から問題を見直してみます。

 

今回とらえた異常は14経脈の対応筋の異常というわけではないので、やや変則的にならざるを得ませんが、右側の空間に対して手が出ない(実際には手は届くが気持ちが届かない)、という身体的な症状は、象徴的な意味を持っていた可能性があります。

 

まず、この「腕の高さに関係なく、前方から23度以上右のスペースへ右腕を伸ばすと『スイッチ』が切れる」症状がいつからかを筋反射テストで調べると、骨折直後からのようです。

 

右の空間というのは、しばしば男性性の象徴なのですが、ここでは夫としての自分という意味を持っていたようです。

 

そしてそれが手が出ないわけですから、元は明らかに骨折に由来するのですが、夫婦関係の中での夫としての役割が掴めない、というメッセージを表していたようです。あるいは、このメッセージを体で表現するためにわざわざ骨折した、という目的論的な書き方もできるかもしれません。このメッセージを解読するに当たっては、象徴的意味から色々候補を挙げて筋反射テストで正しいメッセージを絞り込んで行きました。

 

家庭崩壊の危機の真っ只中のこのタイミングでこれに気づいて調整したのは良かったかもしれません。

 

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