いわゆる毒親育ちの人が書かれたと思われる、本田晃一さんの新刊に対するアマゾンのレビュー。昨日見つけて、一体これにどう著者の本田晃一さんは答えるのだろうか、と思っていたが、さすがに見事な返事の仕方でした。
私も自分に経験があるわけではないので、あまり助けにならないのですが、この方の次の言葉はやるせない気持ちになります。
親がサイコパスやメンヘラの場合いくら自己肯定力を高めようと努力しても、タネを植えるそばから火山灰をまかれる為、何をやっても成功しませんし、幸せにはなれません。無理矢理幸せを感じようとしても挫折します。
つまり、一緒に暮らしている場合特にそうなのでしょうが、自己肯定感を築こうにも直ぐ側から同時に壊されてしまうという状況を嘆いておられるわけです。
連鎖反応のように負の感情が回っているような状態。私だったらどうするでしょうか。
親をどうにかしよう、コントロールしようと思うと、それはそもそも不可能なため、かえって苦しみが増すのではないでしょうか。どうしてもそっちのほうへ思考がいきがちですが、それは罠であって、おそらく自分自身のことだけに取り組んだほうがよいのでは、と思います。
- 「ありがとう」を呪文のように一日中念じ続ける（感情を伴わなくてもOK）
- どんなスタイルでもよいので（たとえばマインドフルネス）一日5分ほど瞑想を行い、頭の中のひっきりなしの言葉から意識を遠ざけて、静寂を味わう。エックハルト・トールの「ニュー・アース」を読む。
- EFTで感情をどんどん解放していく
1番は、「ありがとう」と言う言葉の言霊によって、ネガティブな思考を上書きしていくという発想です。私自身これを30分ほど行うことで、心の底から憎んでいた上司への怒りと憎しみの感情から解放された不思議な経験があります。解放されたのみならず、ずっと忘れていた感謝の念が本当に蘇ってきたのでした。それは今でも続いています。私自身は「鏡の法則」と言う本でこの方法を知って試したのでした。また小林正観さんという方がありがとうの連呼について著作で紹介されています。
2番は、瞑想のススメです。ともかく瞑想に関してはエックハルト・トールの本が一番なので、一緒に本を推薦しました。
苦しい時には必ず、心の中で様々な言葉を聞いているはずです。現象としては毒親が明らかに自分の感情の原因だ、というように感じるはずですが、実際にはそのような感情が起こるためには自分の中に何らかの思考が働いていなければ無理です。実はこの頭の中の言葉から距離を置いて、受け流すようにすれば、そこにぽっかりと静寂が見つかります。その静寂に気持ちを集めている間は、一時的とはいえ、自分の外側で起こっている色々の問題が問題でなくなります。この時に味わう、ただ単に「いまここ」に存在しているんだという感じが、突破口になるのではないでしょうか。
静寂とともにある時は静かな自己肯定感に包まれているでしょう。すぐにまた何かの言葉（思考）が湧き出してそちらに意識が絡め取られたりもするでしょうが、あまり一喜一憂をせずに、ああまた捕まってしまったなあ、と思いながら、再び言葉（思考）から距離を取って「今ここ」へ戻ります。
まどろっこしいようですが、こうして瞑想中に感じる静寂が自己肯定感の元ともなり、世界との繋がりの元ともなるでしょう。
また親と直面する時に元の木阿弥になってしまうかもしれませんが、僅かな時間とはいえ、親の影響もない、静寂を味わうということがタネになるのではないでしょうか。
そして次には親と直面する難しい状況でなるだけ瞑想中と同じように、言葉や思考から距離を置いて「今ここ」に集中するようにしてみます。全くそのままの状況は経験がありませんが、非常に気難しい上司が他の人のことでかなり怒っているときに、このことを意識して接して、建設的な提案をして、しまいには「ありがとう」と感謝されて驚いたことがあります。
3番目は誰でもできる強力な感情解放テクニックであるEFTを用いて、日頃から溜まり溜まっている感情を、どんどんと解放していくというのがよいでしょう。思いつく限りの感情を紙に箇条書きにして、それぞれについて、0から10でどれくらいその感情が強いかを数値化します。そして、数字の大きい内容から順に取り上げてEFTでタッピングしていきましょう。殆どの場合一サイクルやるだけでも数値が小さくなるでしょう。
同じような目的で利用できるテクニックとしてはESR (emotional stress release)や、エモショーンフリーというものがあります。いずれも感情を扱うものだけに名前が似ており、手法もある程度似ています。EFTとESRはどちらも経絡を利用した方法です。
道具としてはこの３つが役に立つのではないかと私は思います。ご本人の意思がもちろん重要ですが。他にもよい提案があれば教えてください。