こんにちは、絶學無憂です。

 

私は19歳の頃からコーヒーを飲み始め、20歳過ぎの頃から37歳まで15年以上に渡り、カフェイン依存症(カフェイン中毒)に悩んできました。

 

 

Wikipediaに出ていますが、WHO(世界保健機関)のICD-10診断コードF1x.2という依存症(dependence syndrome)の診断基準が設けられています。前年に3つ以上同時に存在した場合にのみ診断が確定されるということです。

  1. 物質への強い渇望感。

  2. 摂取する行動を管理することが困難である。

  3. その物質に特徴的な生理学的離脱状態(F1x.3とF1x.4参照)が、使用の中止や減量に伴って存在し、同じ(または類似の)物質が、離脱症状を避ける目的で使用されている。

  4. 耐性が生じて、当初より使用量が増加している。

  5. 物質の使用が原因で、他の楽しいことを軽視するようになり、物質の入手や摂取、作用に要する時間が増加している。

  6. 有害となっているのに物質の使用が持続している。それは過度の飲酒を経て肝臓に害があるとか、激しい物質使用の期間の結果として生じる抑うつ気分状態であるとか、あるいは薬物に関連した認知機能の障害といったものである

私の場合は、1から6のすべてに該当していましたので、たかがコーヒーと侮るなかれ、立派な薬物依存症だったのです。

 

きっかけと病状

そもそも子供の頃はコーヒーは苦くて飲めなかったのですが(そういえば小学生の頃にはコーヒーさんというあだ名を貰った時期があったなあ。意味深だ。)、浪人中のこと、全国模試の直前にコーヒーを飲んだ所、数学の偏差値が前回の50から70以上(正確な数字はもう忘れましたがたしかこの時にこの全国模試では全国で1位だったような気がします)へ跳ね上がるという経験がありました。

 

模試の偏差値50というのは、全国のど真ん中平均ということで、大学入試という意味ではこれはまったくよい数字ではありません。さらにその前に受けた模試では数学の偏差値が30台後半でした。これは最底辺に近いことを意味します。それが、ある時、突如として70へ跳ね上がったのでした。勉強もしていたので、もちろんコーヒーだけのせいではないのでしょうが、実際に、飲むと頭の回転が早くなるような感覚が強くあり、味をしめたのでした。その後も試験の度にコーヒーを飲んだ所、最初のときほど目覚ましい点数は続かなかったものの、偏差値60代後半を維持することが出来て、ますます味をしめて、結果的に志望の大学にも入学しました。

 

(筋肉反射テストで、この偏差値70台を出した時の数学の出来の何%がコーヒーの影響であったかを測定してみると、23%でした。その後これが及ぼした負の影響を考慮すると意外に貢献度が小さいような気がします。)

 

数年の後、研究室に所属して研究活動をするようになると、眠気覚ましにコーヒーをよく飲むようになりました。元々、コーヒーの効きが非常に強い質(たち)で、昼間に一杯缶コーヒーを飲んだら、その日は午前3時や5時頃まで頭が冴えて眠れないと言う感じでした。コーヒーだけでなく、ウーロン茶などでも同じことが起き、しばしば一体こんなに眠れないのは何を飲んだせいだっけと考えねばなりませんでした。飲んでから起きている間は、通常の数倍くらいのスピードで頭が回転しているような感覚がありました。眠るのが遅くなるので当然次の日は起きるのが遅く、また日中も眠くなり、眠気覚ましにコーヒーを飲むという悪循環がありました。また、当時出現してきたマウントレーニアのカフェラテが(ちょっぴり贅沢でしたが)堪らなく好きだったのです。

 

 

正確にいつの頃からか忘れてしまいましたが(いま筋肉反射テストで調べると最初に本格的にぶっ倒れたのは26歳のようです。記憶とだいたい合うように思います。)、いつしか、コーヒーを飲んだら、そのまま一日に何杯も飲むのが止まらなくなり、段々と飲んだあとの気持ちよさや頭の回転の早さはなくなって、頭痛を覚えるようになり、そのまま行ける所まで行ってはある日ついにぶっ倒れて、だいたい高熱を発したり、下痢をしたりして仕事を休むということを繰り返すようになりました。

 

こうやってぶっ倒れた後は回復するのにかなりの時間がかかり、元気になるまでには数週間を要したりしました。コーヒーによるドーピングで頭の回転数を上げて質の高い仕事を早く進めているつもりが、必ずその後にはこうやってぶっ倒れて数週間に渡って仕事がほとんどできなくなるため、総合的に見たら仕事の進みはまったく早くなっていなかったのではないかと思います。

 

一旦ぶっ倒れた後はひどく反省して、しばらくはコーヒー断ちをします。直後には渇望がありますが、あまりに悲惨な体験の直後なのでこれは乗り切ることが出来、時によっては数カ月にも渡ってコーヒー断ち(コーヒーに限らず、カフェインを含むすべての飲み物や食べ物、紅茶、緑茶、チョコレート、ココアなどを避けなければなりませんでした)をすることができました。それで自分は辞めようと思えばいつでもコーヒーを辞められるんだと強気になっていたものです。

 

しかし、そういう時にふとあるきっかけで、何かのイベントで断りにくい相手からチョコレートを分けてもらったとか、断りにくい席上でコーヒーが出されたなどという時に、「まあこれだけ長期間コーヒー断ちをしたのだから体も回復しただろう。今日だけならよかろう。」と思って、たった一度チョコレートを食べたり、コーヒーを飲んだが最後、次の日からコーヒーがまた辞められなくなり、最初は一日に一杯だけだったのが、徐々に飲む量が増えていき、数週間から数ヶ月の間に再び限界を迎えてぶっ倒れる、というところまで一挙に進んでしまい、まったく止めるすべがありませんでした。これを薬物依存の再発 relapse (逆戻り)と言います。

 

意思の力で止められているので大丈夫と思っていても、脳の中に依存症の回路がそのまま残っていて待機状態に有るため、薬物刺激に再び触れると一挙にスイッチが入ってしまうのです。そして一旦スイッチが入ればもう自分の意思などまったくなんの力にもなりませんでした。

 

一度などはぶっ倒れて不調を訴えると、指導教官が心配してくれて、研究室から大学病院に手配されて診察を受け、先輩に車で実家まで送り届けられたこともありました。(先生、先輩あの時はどうもありがとうございました!)

 

手を動かす実験よりも、英語論文を書いたり、解析用のプログラムを書いたり、という頭脳労働のほうが、カフェインの効果を感じることができました。その結果、すべての論文の原稿、すべての研究費や奨学金の計画申請書は、カフェインの力を借りて書かれたものとなりました。身体的な依存だけでなく、職業的にも完全に薬物に依存してしまったわけです。

 

そのような暮らしを何年も繰り返し、コーヒーを飲みすぎてはぶっ倒れるということを繰り返すうちに、徐々にカフェインに対する感受性が高まっていったようでっす。これは感作・逆耐性と呼ばれる現象に当たると思いますが、最初はカフェラテを一日に何杯も飲んでいたのが、そのうちコーヒーは強すぎるのですぐに頭痛を覚えるようになりました。カフェインレスコーヒーというのがありますが、あれはカフェインが減らしてあるだけで残っているらしく、少しマシなくらいであまり変わりませんでした。そのうち紅茶へと切り替えました。紅茶へ切り替えてもまったく同じことで、結局は飲みすぎて何度かぶっ倒れました。最後には紅茶もきついと感じるようになり、抹茶ラテに行き着いていました。(後述するサイキック・リーダーに、からだに悪いことには変わりないが緑茶のほうがまだ影響が小さいと事前に言われていました。)

 

2014年の夏。久しぶりの日本の夏を花火を見ながら満喫するはずのところ、一際蒸し暑い夜ではありましたが、海辺で打ち上げ花火を見ているうちに、じっとりととてつもなく気持ちの悪い汗をかき、「このままもし続けたら自分は数年で死ぬ」と直観したのでした。これまでの人生を通じてあれほどべっとりとした、息苦しいような汗をかいたことはありませんでした。

 

いま筋肉反射テストで調べると、ここに至るまでに、カフェインの過剰摂取で体調を崩して動けなくなったことが、小さいのも含めると55回に及んだということです。仕事を休むほど深刻な事態にまで至ったのが11回。

 

依存症は意思の力では治らない。薬物依存を治す薬もない。

その時に、これを機会にこの薬物依存を脱しない限りそもそも自分の人生に未来はないと覚悟を決め、あらゆる手段でこれに臨むことを決意しました。

 

まだまだ大丈夫だ、という意識があったのは確かです。そしてこれは薬物依存に典型的な意識であるようです。

 

自分が国際的な診断基準に合わせると完全な薬物依存症だというのは既に30歳の頃には気づいていました。今や、薬物依存症と正面から向き合わねばならなくなりました。

 

カフェイン依存症というのはあまり話題に上らないが、薬物依存症自体はアメリカなどでは社会的な大問題であり、きっと解決策があるはずだと思い、英語の本で助けになりそうなものを探しました。

 

そして出会ったのがArnold M. Washton 著の “Willpower Is Not Enough: Understanding and Overcoming Addiction and Compulsion” 、その名も『意思の力では無理:依存症と衝動の理解と克服』と言う本でした。アメリカのAmazonではレビューが高評価でした。このタイトルがほとんどすべてです。意思の力だけでは依存症はどうにもならないよ、とはっきりと書いてありました。思い返すと、ずっと意思の力でカフェインの魔力をねじ伏せて、その効果のいいとこ取りをしようと思い続けた挙句が私の状態だったわけで、このタイトルにははっとさせられました。

 

 

結局全部は読んでいませんが、この著者はアルコホーリクス・アノニマス(AA)のような自助グループが最も助けになるという意見でした。しかし、日本にカフェイン依存症匿名自助グループが存在するとは思えません。別の手段を考える必要がありました。

 

またこの本や他を調べてすぐに分かったことは、薬物依存症に対しては明確な西洋医学的治療法は存在しないということです。薬物依存を薬で治すというのはそもそも変な感じがしますが、そんなものは存在しないということがはっきりしました。当時はなんとなく世の中のたいていの病気には治療法があるのだろうと思っていましたが(医学部で研究して働いていましたが医師ではないため)、今ではもう、(ほぼ)すべての慢性病には西洋医学に根本的な治療法がない、ということを知っています。

 

そこで、私は本気で代替医療に手を出そうと決意しました。

 

ホメオパシー事始め

代替医療と言っても実に色々あり、何がふさわしいのか全く分かりません。そして、素人目で見ても効果のないような療法が沢山有ることもはっきりしています。

 

その中で私が最初に注目したのがホメオパシーでした。イギリスにいたときから興味を持っていたのです。

 

イギリスのグラストンベリーを訪れた時に現地でサイキック・リーディングを受けて、健康相談をしたことがありました。その時にも薬物依存については色々注意を受けましたが、ホメオパシーは私にはよく効く、と言われていたことを思い出したのです。

 

早速アマゾンでホメオパシーの入門書を買って勉強を始め、市内のホメオパスに連絡を取って予約をしました。旧帝国大学の医学部で教鞭を取りながらホメオパシーを始めるというのは隠れキリシタンのような気持ちでした。

 

日本の第一人者、由井寅子さんの本ももちろん読みましたが、私が特によいと思った入門書は、永松昌泰氏の「ホメオパシー入門」です。理論的な部分の解説が優れていると感じました。

 

 

 

日本語訳がまだ無いと思いますが、Amy Lansky著「Impossible Cure: The Promise of Homeopathy」は傑作と言って良い名著でした。

 

 

著者のランスキー博士は、NASAのコンピューター技術者でしたが、自分の子供が自閉症との診断を受けたのをきっかけに、ホメオパスのところへ連れていき、たった一種類の砂糖玉レメディによって、みるみると、治らないはずの息子の症状が改善していくのを目の当たりにして、自らもホメオパスになったという物語です。科学者だけに、ホメオパシーの効果に関する文献の調査・紹介などもしっかりとなされており、また著者はアメリカ人ですが、アメリカにおけるホメオパシーの弾圧の歴史なども興味深い内容でした。

 

15年来のカフェイン依存症とサヨウナラ

私の症状を聞いたホメオパスの処方は、

  • Nat-mur 12X, Calc-Sulph 12X, Mag-phos 12X(以上3つが混合してアーティカプラット Urtica platというエゾイラクサのエキスが原材料のハーブ酒に溶かしてある)

  • Nux-vomica LM3 in オリジナルアルポ 5 ml

  • Medorrhinum LM2 in オリジナルアルポ 5 ml

  • Causticum LM3 in オリジナルアルポ 5 ml

でした。レメディーの名前は控えておいたのですが、当時の私の不勉強でポーテンシー(希釈度に相当)の数字は控えていませんでしたので問い合わせた処、親切に過去の記録を調べてくださいました。

 

プラクティカル・ホメオパシーというこの流派では複数のレメディーを同時に処方するのが普通です。

 

暗号のようにしか見えませんが、一応解説すると、Nat-murとか、Calc-Sulphというのがレメディーの名前です。ラテン語だったりするために分かりにくいのでよく略号で Nat-m.とかCalc-s. といように書かれます。

 

それに続く数字、12X とか LM2, LM3というのがポーテンシーという数値になります。最も一般的なレメディーのポーテンシーは30Cというもので、これは二回叩いて振動を加える百倍希釈を、30回繰り返すという意味です(100の30乗希釈、ゼロが60個並ぶ)。アボガドロ定数が 6.02214086 × 1023 なので、たとえ10 mol/l という高濃度からスタートしても、元の分子が一個でも残っている可能性はほぼゼロです。原則としてはポーテンシーが低い(小さい)と肉体に作用し、高いと精神に作用するそうです。

 

Xというのは10倍希釈で(叩く回数は不明でした)、LMというのは100回叩きの50,000倍希釈だそうです。LM2は、2.5 x 109希釈、LM3は 1.25x 1014となりますから、かなりの希釈であるのは確かですが、場合によっては元の分子がごく低濃度で残っているでしょう。叩く回数には特別な意味があると考えられており、LMのポーテンシーというのは、好転反応が低いとされて、慢性病に対して特にプラクティカルホメオパシーでよく処方されるそうです。飲む度に適当に叩いて振動を加えることで徐々にポーテンシーを変化させていくという狙いがあるそうです。

 

いずれも一般的な砂糖玉ではなく、アルコールベースの液状レメディーでそれを以下の要領で水に薄めて飲んでいました。

発注したレメディーの取り方です。

 

随時 アーティカプラットと表記している瓶 

ペットボトルのような容器に5滴ほど入れ随時飲む。

飲む前にボトルのそこを叩き、振動を加える。(これでポーテンシー(希釈度)が変わります)

 

朝 Nux-v.

昼 Med.

夜 Caust.

それぞれ、コップ1cmの水に3滴ほどいれかき混ぜてから飲む。

 

さて、それでどうなったか?

 

 

実際に私が相談したのは、カフェイン依存症だけでなく、歯周病やその他の持病や症状を全部思いつくまま伝えたのですが、結果は鮮やかでした。

 

8月末にレメディーが届いて9月頭から飲み始め、約一ヶ月後の10月には、気がつくとカフェインに対する渇望が消えてなくなっていました。

 

薬物依存症の場合、その薬物に対する渇望があるために、なかなか止められず、また中断するにも相当な努力を必要とするのですが、あっけないことに、一ヶ月後に気づいたら、15年続いていたカフェインへの渇望がなくなっていたのです。それまでは、「飲みたい!」という渇望に対して「飲むとひどい目に会うぞ」と言って、自分の中で常に葛藤があったのですが、それが全くなくなってしまいました。努力が要らないのです。

 

しかも、それ以来、もうすぐ丸三年になろうとしていますが、依存症の再発が起こっていません。基本的にはコーヒーやチョコレートなどは避けるようにしていますが、稀に人から薦められた時などに断りきれずに飲んだり食べたりすることがあります。以前であれば、その後は崖から転がり落ちるように、依存症の再発を経験し、ぶっ倒れるところまで行くしかなかったのですが、三年も経つのに一度も再発を経験していません。

 

またカフェインを摂取してしまった時は、念のためにできるだけ Nux Vomica 30Cのレメディー(働きすぎや薬物依存のレメディー)をその後に摂るようにしています。

 

こうして、20代前半から15年以上に渡り、あれほど悩まされた、そして治らないはずのカフェイン依存症が、始めたばっかりのホメオパシーでどうやら治ってしまいました。

 

他の症状についてはホメオパシーを使ってもそうそう簡単には行かなかったのですが、カフェイン依存症だけは特にはっきりと効果がありました。

 

いったいどれが効いたのか?

ホメオパスが Nux Vomica を処方したのは、明らかにカフェイン依存症を狙ってのことだと思います。それくらい、このレメディーはカフェイン依存症に適合するのでよく知られています。

 

詳しくは、たとえば、Shinのナチュラルメディスン - Essence of Nature -薬草と治療師などの記事を御覧ください。

 

しかし、プラクティカル・ホメオパシーの処方では、多数のレメディーを同時に摂るので、本当のところはどれがどう効いたのか、分からないところがあります。

そこで、筋肉反射テストの登場です。

私はカフェイン依存症だった。

YES

 

当時のカフェイン依存症の重症度を0から10で表すと、

10

 

(このように数値を得る時には、1, 2, 3, ….というように順に調べて、どこで筋肉の反応が変わるかを調べます)

 

現在の私はカフェイン依存症である

NO

 

私のカフェイン依存症は2014年の10月上旬までには治っていた。

YES.

 

(9月下旬にはもう治っていたそうです)

 

私のカフェイン依存症が治ったのは、ホメオパシーが効いたからである

YES

 

私のカフェイン依存症が治ったのは、100%ホメオパシーの影響である

YES

 

私のカフェイン依存症が治ったのは、100% Nux Vomicaレメディーの効果である

YES

 

このような具合で、やはり Nux Vomicaが適合して見事に効果を発揮したということです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

世の中には私と同じようにカフェイン依存症で苦しんでいる人が実はかなりおられるのではないかと思います。

 

麻薬や覚醒剤と違い、カフェインは、コーヒーやチョコレートに含まれる合法の薬物ですので、いとも簡単に手に入ってしまい、大量摂取がしやすいというという特徴があると思います。たかがチョコレート、と思ってしまうために油断しやすいところもあります。周囲の人もまさかコーヒーやチョコレートで深刻な薬物依存なんて、となかなか相手にしてくれないでしょう。おそらく肝臓の解毒作用次第なのでしょうが、人によっては私のようにカフェインの薬効が強く出過ぎることがあり、そういう人は気をつける必要があります。

 

この話を私のアレクサンダー・テクニークの師匠にしたところ、「毒物っていうのはこの世に人間が適合するための必要悪として存在している」と実に意味深なことを言っておられました。

 

そうなのです。20代前半以来、自分の能力への自信の無さから、薬物の力を借りてそれを補おう、という心が芽生えて、仕事のプレッシャーを跳ね除けるために、浴びるようにカフェラテを飲んでいたのでした。カフェインという毒物あってこその仕事、という設定になっていたのです。

 

カフェイン中毒の治療を始めると決めた時には、もしこれで本当にカフェインの摂取を止めれたとして、自分は今までただの一度も、カフェインに頼らずに論文を書いたこともなければ、研究費の申請をしたこともない。果して、カフェイン抜きの私に十分な仕事をするだけの能力があるのだろうか、という不安がありました。もはや切っても切れないものなのではないかという不安。

 

しかし今では、カフェイン抜きで書いた論文もちゃんとアクセプトされましたし、カフェイン抜きで沢山プログラミングもしています。毒物に頼らなくても仕事の質を維持できると分かりました。

 

もし、あなたが深刻なカフェイン依存症で悩んでいるならば、お近くのホメオパスにご相談されてみてはいかがでしょうか。あるいは、自分で筋肉反射テストを使ってNux Vomicaレメディーの適合度を確認して試してもよいでしょう。ニコチン依存症など、他の種類の依存症についても効くかもしれませんが、もっと難しい可能性もあります。

 

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