しばらく、過去に読んで為になったと思う自己啓発の類の書籍を書いてみます。

 

道は開ける

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いまさら、の言わずと知れた名著。

ただ、長い。。。

 

僕が読んだ版の表紙はこれだった。

 

 

初版は1948年というから、

日本では太平洋戦争終結からまだ3年たってない終戦後まっさかり。

昭和23年。

帝国銀行(今のみずほ銀行)の大手町の支店で、

行員12人を毒殺!して現金が強奪される

という衝撃的な事件(帝銀事件)が起きたりと、世相もなかなか落ち着かないころ。

世界的には、ガンジーが亡くなったり、ベルリンが封鎖され東西冷戦が始まったりと、第二次世界大戦から次の時代に変貌し始める頃。

 

初版からもう70年ほど経っていることになるが、

論じられていることはいつの時代の人も取り組めるというのは、

不朽の名著であるということ以上に、

人間の悩みはどの時代も変わらないということなのかも。

 

この本で取り扱っているテーマは、

 

悩み方

 

原題は、

"How to stop worrying and start living"
 

「心配を止めて生きることを始めるには」
という感じでしょうか。


著者は、夜間学校の先生をしていたころに、その授業の自作テキストから、もう一つの代表作「人を動かす」を書き上げる。
一方で、そのクラスの受講生(ビジネスマンや主婦など)の多くが様々な悩みを抱えていることに気付く。
しかしながら、図書館に足を運んでも、悩みの解決のための知見を述べた本の少ないことから、「悩みごとの解消方法」についての本を書くことにしたそうだ。

古今の心配や不安に関する著作を読み込むだけでなく、自らの教室の生徒たちにインタビューしたり、読んだ本から抽出した解消方法を生徒たちに試してもらって、その効果やコツを研究していく。

こうした準備活動に7年を費やしたそうだ。

その成果あって、本書で述べる「悩み事解消方法」は、実に広範で総合的。

・心配や不安を取り除く為になすべきこ

とだけでなく、


・悩みが生じる原因・メカニズム
・悩みの渦に巻き込まれそうになったときの脱出方法
・あるいは、既に巻き込まれてしまった場合の抜け出し方
・そのそも余計な心配や不安にとり憑かれないための平素の心がけ

もうね、「悩み学」の総合教科書といった感じ

本当にこの一冊を熟読し、ぜんぶ腹に落として実践出来たら、不安や心配とは、無縁とまではいかなくても、それらに取り付かれたときに、迅速にその渦から抜け出せるのではないかと思う。

ただ、この本に書いてあることを弛まず実践できる人は、(僕もそうだけど)そうはいないだろうね。

 

僕は、各章の最後にまとめてあるポイントを

いつも持ち歩いている手帳に書きだして

何か困ったことがあって時に見返していました。



あまりに名著であり、世の中に、この本の解説や要約はあふれているし、
この本をテキストとした勉強会や研修(公式なのも非公式なものも)も有り余るほどある。

僕がそれらに加えるようなことは何もないんだが、
自分の復習のために、
気に入っている部分だけでも、少しづつ、アウトプットしてみようと思う。