「Be sexy! be beautiful!!」
スタジオに響く、威勢のいい声。
よく行く、ダンス・エクササイズのクラスでの日常。
朝から、おばちゃんダンサーたちがスタジオに勢ぞろいしている。
私もそのうちの一人。
「鏡を見てー! 自分を見るのよ! Love yoursef !」
インストラクターが大声でさけぶ。
「鏡のなかの自分を見て! 感じるのよー!自分を愛してー!Feel better! 」
みんなの腰もおしりも、ぐるんぐるん回る。
彼女たちの目は、鏡のなかの自分に釘付けだ。
「自分を愛せなきゃ、誰も愛せないのよー!!」
そうだ、そのとおり! 意外とスピリチュアルだな、と思いつつ、
クラスは、最高潮に盛り上がり、私はビヨンセに変身する。
セクシーポーズをキメながら、(きまっているかは別として)
ああ
この肉体をもって、なんて楽しいんだろ!
女性であるって、なんて楽しいんだろ!
踊りながら、大音量の曲のなか、恍惚としながら、いつもそう思う。
そして、こんな年になっても、こんなことができちゃうアメリカが大好きだ、と思う。
おばちゃんたちが、クラスが終わっても、
もっとやりたい。もう一曲、もう一曲だけ~!! と駄々をこねるから、
だが、
家でビヨンセに変身すると、
男子たちに、後ろから、けとばされる恐れがあるので、注意が必要だ…。
