(医学的な興味のある方のみ、お読みください。)
今日、先進諸国を始めとして、男性と女性が簡単に結婚しては離婚するというような状況となっており、結婚の神聖性や永遠性が失われています。これは本来の夫婦の姿?
男性と女性はなぜ存在するのか、結婚は何のためにするのかという根源的な問題や、あるいは愛と性に関わる様々な病気に対して、医学は未だ有効な解決策を打ち出せずにおります。
つまり、家庭、特に、夫婦に関する多くの問題は、根本的には解決されていないのが実情です。その解決策は?
夫婦を結びつけるものとして、生物学的には、恋愛感情、性欲、愛着の三つのシステムが備わっていますが、それらは男女で大きく異なります。
この男女のすれ違いが、夫婦間の葛藤の原因になり、放っておくと不倫や離婚など深刻な問題を引き起こします。
それでは、夫婦間の葛藤を乗り越え、夫婦の愛情と家庭の健康を創出するにはどうしたらよいのでしょうか?
そもそも、夫婦や家庭の問題は心によって引き起こされるものであり、心そのものの反映と言ってよいでしょう。そして重要なことは、心の平和を乱す引き金になっているもの、それは、消したくても消すことのできない苦痛を伴った「記憶」なのだということです。
過去における忌まわしい記憶が棘のように心に突き刺さっていると、心は痛みを感じます。その痛みに耐えきれなくなると、それは怒りに変わり、人を責め傷つけます。
しかも、それですべてが終わることはありません。同じことが自分にも降りかかってくるからです。それが新たな悲劇を伴う更なる記憶を作り出すことになり、家庭内の平和が乱され、最後は家庭が崩壊してしまうのです。
ところで、記憶には意識できる顕在記憶と意識できない潜在記憶の2つのタイプがあります。全体からみると顕在記憶は氷山の一角であり記憶のほとんどが潜在記憶ですが、この潜在記憶が人間の言動や行動に多大の影響を与えているということがわかってきました。
よく知られていることですが、人間にはDNAが存在します。自分のDNAは自身が生まれた時に初めて作られたものではなく、それは親から与えられたものです。親もまた、その親からDNAを引き継いできました。つまり、自分の中には先祖さらには人類始祖のDNAまでもが存在しているのです。
最近のDNAのエピジェネティクスな遺伝子変化の研究結果から、後天的な情動によっても先祖からDNAに継承された記憶の影響を否定することはできず、その影響は確実に世代を超えて受け継がれている、と考えられ始めています。
その記憶の中には、愛されなかったという記憶を中心に、悲しく寂しかった記憶、時には恨んだりもした数々の記憶があり、その記憶が引き金となって、遂には否定的な感情が湧き出てくるのです。その感情をコントロールして平穏な心へと変えていくには、潜在するこれらの記憶を解放し、潜在意識をクリーニングしなければなりません。
そのために是非試みてよい方法があります。それは、ハワイの伝承ヒーリング「ホ・オポノポノ」です。その方法とは次の四つの言葉、すなわち「ごめんなさい」、「許して下さい」、「感謝します」、「愛しています」という言葉を用いて、自分の中の崇高な部分、「神聖なる存在」に繰り返し語りかけることなのです。
これらの四つの言葉は人間の本来の性稟(本性)からのみ発せられる言葉であることを考えると、これらの言葉に人間の本心が共鳴し、心が愛によって満たされることによって、苦痛を伴う記憶が解放されていくのであろうと思われます。
人を責めたり、時には、逆に自分を責めたりするような否定的感情をいかに扱うべきか、この問題の解決なくして、夫婦や家庭が愛を中心として幸せになることはあり得ません。
国や世界の平和にとっても家庭が基礎であり、特に夫婦は重要です。その意味でも、「家庭」の果たすべき役割は極めて大きいと言えます。
そして「記憶」の解放という心の側面からの根源的なアプローチが、個人、夫婦、家庭、社会、国家、世界の真の健康と平和構築へのプロセスとして不可欠だと思われます。
夫婦の間で不平、不満が生じたとき、伴侶の姿を思い浮かべながら、心の中でこのように言ってみましょう。「ごめんね。許してね。ありがとう。愛しているよ」と。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!