「江戸いろはかるた48文字」
i い 犬も歩けば棒にあたる
出歩くと思いがけない出来事に遭遇するという。でしゃばると災いにあるという意味もある。
ro ろ 論より証拠
100の理屈を言うよりも1つの証拠のほうがたしかである。
ha は 花より団子
花をながめているよりは、飲んだり、食べたりしたほうが楽しい。「風流よりは実利。」
ni に 憎まれっ子世にはばかる
世間から憎まれている者の方がかえって社会的に大きく伸びて行く。現実の世間は皮肉なもの。
ho ほ 骨折り損のくたびれ儲け
物事には、せっかく苦労してもよい結果が得られない時もある。
he へ 屁をひって尻つぼめ
失敗を取りつくろっても後のまつり。
to と 年寄りのひや水
年に似合わず元気な事を言うが分相応にしないと失敗するという警告。
chi ち 塵も積もって山となる
たった一円でも集まれば一億の大金になる。良いことも悪いことも小さいとバカにしていると大事になる。
ri り 律儀者の子だくさん
正直者には得てして子供が多く貧乏するが、しかし子供の将来が楽しみである。
nu ぬ 盗人のひるね
泥棒でさえ夜の稼ぎに備えて昼寝をしている。物事を成功さすには、きちんとした考えと準備が必要。
ru る 瑠璃も玻璃も照らせば光る
瑠璃(青い色の宝石)も、玻璃(ガラス)も、光を当てれば自らの特色ある光を発して輝くものだ。
wo を 老いては子にしたがい
年をとったら我を通さず若いものの意見に従う。
wa わ われ鍋にとじ蓋
ふちの欠けた鍋にはそれに合ったつなぎ合わせた蓋がある。高望みせずに似たもの同士の方がうまくいく。
ka か かったいの瘡うらみ
悪病の者が軽い病気の者を恨む事。(かったいとは、らい病患者の事、瘡は梅毒を言う。
yo よ 葭のずいから天井を覗く
ほしの細いくだで広い天井を見ても全体を正しく見る事は不可能だ。世の中を判断するには見聞を広める事が大切。
ta た 旅は道ずれ世は情け
人生とは旅の様なものである。お互いに助け合って仲良くしたいものである。
re れ 良薬は口ににがし
良く効く薬ほど苦く飲み難くものである。お互いに助け合って仲良くしたいものである。
so そ 総領の甚六
跡取り息子は、次男、三男に比べどうしてもどうしてもおっとりしがちである。総領=長男 甚六=知恵の足りない男
tu つ 月夜に釜をぬく
明るい月夜に大事な釜を盗まれるという、油断の甚だしい事を言う。
ne ね 念には念を入れ
注意の上にも注意せよ 何事も気を付けすぎるという事はない。
na な 泣っ面に蜂
悲運をはね返す事のできない弱虫の所へはさらに新しい不幸がやってくる。
ra ら 楽あれば苦あり
楽しいことが一生続くはずがなく、かならず苦労の時が来るものだ。
mu む 無理が通れば道理ひっこむ
理に合わぬ悪がはびこる時は、道理にかなった者は片すみに追いやられる。しかしそんな事は長続きしない。
u う 嘘からでた真
嘘ばかりついているうちに思わず本音をもらしてしまう。
i ゐ 芋の煮えたもご存知ない
芋が煮えたかどうかの判断もつかない世間知らずのボンボンを言うこと。
no の のどもとすぎれば暑さ忘るる
どんなにつらい事も時がたてばその時の苦労を忘れてしまうものである。
o お 鬼に金棒
ただでさえ強い鬼に金棒(武器)を持たせたら強い上に強くて負ける事がない。
ku く 臭いものに蓋
一時しのぎにみにくい物をかくしたり、ていさいを取りつくろっても、やがてばれてしまう。
ya や 安物買いの銭失い
安物は品質も悪く長持ちしないで結局は高くつくものだ。
ma ま 負けるは勝ち
小さなことでは相手に勝ちを譲り大局においては、自分に有利に事を運ぶ事。
ke け 芸は身を助ける
身につけた芸や技術が困った時に奴に立つ事がある。
hu ふ 文はやりたし書く手は持たず
若い時勉強しないと、ひそかに恋文を届けたくとも字が書けず一人気をもむ事になる。
ko こ 三界の首枷
親にとって子供とは、生きている時は勿論、死んでからも気がかりなものである。(三界=過去・現在・未来の三世を言う)
e え 得手に帆をあげ
帆をあげても船は風次第で走るもの。追い風に乗れば絶好の帆走が出来る。機会をうまくとらえて自分の天分を発揮せよ。
te て 亭主の好きな赤烏帽子
一家の主が気にいっている事は、たとえ他人に言われようと家族は、これに従う。
a あ 頭かくして尻かくさず
悪い子とは一部は隠せても全部を隠しきることは出来ない。
sa さ 三遍まわってたばこにしよ
休むのは念入りに仕事をしてからにせよ。
ki き 聞いて極楽見て地獄
話に聞いた事と実際に見る事では大変な違いがある。事実は話よりは悪い事のたとえ。
yu ゆ 油断大敵
ほんのちょっとした気のゆるみが、すべてのお失敗のもととなる。すなわち大敵である。
me め 目の上の瘤
自分より上位の人が目ざわりでとかく活動のじゃまになる。
mi み 身からでた錆
自分の犯した過ちの為に自身が苦しむ事。禍の多くはほとんど自分に責任がある。
shi し 知らぬが仏
自分に対してどんな事をされていようと知らなければ平気でいられる。
i ゐ 縁は異なもの
男女の結びつき縁というものは、他人には計り知れない仲や取り合わせがある。
hi ひ 貧乏ひま無し
貧乏していると毎日が生活に追われて自分をかえりみる事が出来ない。
mo も 門前の小僧習わぬ経を読む
くり返し聞かされていると自分に関係ない事でも知らず知らずに覚えてしまう。人間とは環境の影響を大いに受ける。
se せ 背に腹はかえられぬ
背中を守る為に大事な腹を犠牲にする事は出来ない。大事の為には小さな損失は覚悟する。
su す 粋は身を食う
粋がったり、通ぶったりしていい気分で金をつかっているとついには一文なしになってしまう。
kyo 京 京の夢 大阪の夢
夢とは人間のあらゆる願望や欲望が実現出来るという事と、京の夢がいつのまにか大阪の夢になったり現実の条件を超越していることを言う。
