大好きな大きいばあちゃん。
90歳。
妊娠中、いつも私の身体を心配しては、
しょっちゅう実家に電話をかけてきてくれました。
臨月に入り、おばあちゃんが実家に電話をかけても、電話がつながらないと、
「産まれたのかと思って、病院に電話かけてみようかなぁってソワソワしてたのよ」
なんてオチャメな事を言っていたおばあちゃん。
歳をとって、少し体調を崩して、今は老人ホームで生活していましたが、最近は足の力がなくなって、1人では動けないということで、リハビリをかねて病院に少し入院することになったそうです。
お母さんから、おばあちゃんの話はなんとなくは聞いていて、ずっと逢いに行こうと思っていたけど、なかなか行けず、
この間仕事が終わって少しだけ、おばあちゃんに逢いに病院へ行きました。
いつから逢っていなかったかな。
お正月くらいからかな。
お母さんが、
「おばあちゃん、痴呆が進んできて、お母さんの事も誰だかあまりわからなくなってきたんよ」
とは聞いていたので、なんとなく覚悟はしていましたが、
久々に会ったおばあちゃんは、ますます小さくなっていて、暖かそうなニット帽をちょこんとかぶって、今までの様な、髪を紫に染めたり、病院でも口紅は必ず!みたいないきいきとした感じがなくなっていました。
私の姿を見つけたおばあちゃんは、おばあちゃんをベットに横にさせようとしていた介護士さんに、
「知っとる者がおるから…」
と言って座って話をしようとしてくれました。
私の名前も、私が誰なのかも忘れてしまってると思うけど、
私に向かって笑顔で
「まぁ、立派になって。来てくれて嬉しいよ。ありがとう」
というおばあちゃん。
オハナぼうの写真を携帯でみせてあげると、
「かわいい。かわいいねぇ。」
と携帯をなでながらつぶやいていました。
私はそんなおばあちゃんの姿に涙をこらえるのが精一杯で、何も話かけることができなくて、
ただだまってそこに立ってるだけでしたが、
そんな私にむかっておばあちゃんが、
「立派になったねぇ。今どこでお勤めしてるの?」
と話かけてくれ
「今はね、ヘアメイクの仕事してるよ」
と言葉を発した途端、我慢していた涙が溢れ出てしまいました。
おばあちゃんの前では、笑顔を見せてあげたかったのに、なんか色々な想いがこみあげて、涙がとまらなくて、頑張って涙をこらえるのが精一杯でした。
そしたらおばあちゃんが、
「今、どこでお勤めしてるの?」
また聞いてきました。
「今ね、花嫁さんのお化粧したりする仕事してるんよ」
おばあちゃんは嬉しそうに。
「立派になったねぇ。」
そしてまた
「今、どこでお勤めしてるの??」
「花嫁さんのお化粧する仕事してるよ。」
「そうねぇ、立派になった。素敵ね。」
…
「今、どこでお勤めしてるの?
ごめんね、すぐ忘れてしまうの」
ほんの数分の間でしたが、
何度も何度も同じ会話をしました。
こうして話した事も、私の事も、きっと数分後にはまた忘れてしまうんだろうけど、
私の中では一生忘れられないおばあちゃんの笑顔と言葉をもらいました。
現実を受け止める事は、時にとても切なくて辛いけど、
逢いにいって、笑顔のおばあちゃんに会えて、話ができて良かったと心から思いました。
お母さんが、
「もう少しでお正月ですよ」
と言うとおばあちゃんは、
「そうか。。家に帰りたいけど、帰ってもみんなに迷惑かけるようになるから、もう少し病院にお世話になろうかねぇ。
みんなで集まりたいなぁ」
と言っていました。
どんなに記憶が薄れても、
大家族皆が集まるお正月は、おばあちゃんにとって忘れられない幸せな記憶なんだと思いました。
オハナぼうの成長と同じくらい、
おばあちゃんが年老いていくのも早くて、
なんかとても切ない気持ちになりました。
でも、常に周りに感謝し、にこやかに過ごすおばあちゃん。
おばあちゃんの様な歳のとりかたって、素敵だなぁと思いました。
おばあちゃんが元気なうちに、またみんなでおばあちゃんを囲んであげたい。
そう思いました。



90歳。
妊娠中、いつも私の身体を心配しては、
しょっちゅう実家に電話をかけてきてくれました。
臨月に入り、おばあちゃんが実家に電話をかけても、電話がつながらないと、
「産まれたのかと思って、病院に電話かけてみようかなぁってソワソワしてたのよ」
なんてオチャメな事を言っていたおばあちゃん。
歳をとって、少し体調を崩して、今は老人ホームで生活していましたが、最近は足の力がなくなって、1人では動けないということで、リハビリをかねて病院に少し入院することになったそうです。
お母さんから、おばあちゃんの話はなんとなくは聞いていて、ずっと逢いに行こうと思っていたけど、なかなか行けず、
この間仕事が終わって少しだけ、おばあちゃんに逢いに病院へ行きました。
いつから逢っていなかったかな。
お正月くらいからかな。
お母さんが、
「おばあちゃん、痴呆が進んできて、お母さんの事も誰だかあまりわからなくなってきたんよ」
とは聞いていたので、なんとなく覚悟はしていましたが、
久々に会ったおばあちゃんは、ますます小さくなっていて、暖かそうなニット帽をちょこんとかぶって、今までの様な、髪を紫に染めたり、病院でも口紅は必ず!みたいないきいきとした感じがなくなっていました。
私の姿を見つけたおばあちゃんは、おばあちゃんをベットに横にさせようとしていた介護士さんに、
「知っとる者がおるから…」
と言って座って話をしようとしてくれました。
私の名前も、私が誰なのかも忘れてしまってると思うけど、
私に向かって笑顔で
「まぁ、立派になって。来てくれて嬉しいよ。ありがとう」
というおばあちゃん。
オハナぼうの写真を携帯でみせてあげると、
「かわいい。かわいいねぇ。」
と携帯をなでながらつぶやいていました。
私はそんなおばあちゃんの姿に涙をこらえるのが精一杯で、何も話かけることができなくて、
ただだまってそこに立ってるだけでしたが、
そんな私にむかっておばあちゃんが、
「立派になったねぇ。今どこでお勤めしてるの?」
と話かけてくれ
「今はね、ヘアメイクの仕事してるよ」
と言葉を発した途端、我慢していた涙が溢れ出てしまいました。
おばあちゃんの前では、笑顔を見せてあげたかったのに、なんか色々な想いがこみあげて、涙がとまらなくて、頑張って涙をこらえるのが精一杯でした。
そしたらおばあちゃんが、
「今、どこでお勤めしてるの?」
また聞いてきました。
「今ね、花嫁さんのお化粧したりする仕事してるんよ」
おばあちゃんは嬉しそうに。
「立派になったねぇ。」
そしてまた
「今、どこでお勤めしてるの??」
「花嫁さんのお化粧する仕事してるよ。」
「そうねぇ、立派になった。素敵ね。」
…
「今、どこでお勤めしてるの?
ごめんね、すぐ忘れてしまうの」
ほんの数分の間でしたが、
何度も何度も同じ会話をしました。
こうして話した事も、私の事も、きっと数分後にはまた忘れてしまうんだろうけど、
私の中では一生忘れられないおばあちゃんの笑顔と言葉をもらいました。
現実を受け止める事は、時にとても切なくて辛いけど、
逢いにいって、笑顔のおばあちゃんに会えて、話ができて良かったと心から思いました。
お母さんが、
「もう少しでお正月ですよ」
と言うとおばあちゃんは、
「そうか。。家に帰りたいけど、帰ってもみんなに迷惑かけるようになるから、もう少し病院にお世話になろうかねぇ。
みんなで集まりたいなぁ」
と言っていました。
どんなに記憶が薄れても、
大家族皆が集まるお正月は、おばあちゃんにとって忘れられない幸せな記憶なんだと思いました。
オハナぼうの成長と同じくらい、
おばあちゃんが年老いていくのも早くて、
なんかとても切ない気持ちになりました。
でも、常に周りに感謝し、にこやかに過ごすおばあちゃん。
おばあちゃんの様な歳のとりかたって、素敵だなぁと思いました。
おばあちゃんが元気なうちに、またみんなでおばあちゃんを囲んであげたい。
そう思いました。






」
」
