今年も地元北九州市で開催された市民マラソン「北九州マラソン2016」に、ボランティアとして参加しました。
このマラソンは、市政50周年を記念した一連の行事の集大成として2014年に開催された第1回以降
市民や国内参加者からの根強い要望により、年間行事として定期開催されているもので
今年で第3回となります。
開催規模は年々大きくなり、参加ランナーの募集競争率も高く
国内開催のフルマラソン級大会で、第3位の人気度を誇っている大会でもあります。
今年は2月20日(土)、21日(日)にかけて開催されました。
過去2回は、2月上旬に開催されたこともあり、第1回は雨と寒さ
第2回は雪と強風でランナーのみなさんには非常に過酷なコンディションでした。
さて3回目の今年は開催日を過去の反省から約2週間ずらしての開催。
前日の土曜日は生憎の雨模様でしたが、当日は朝から晴天!
3回目にしてやっと良いお天気に恵まれました。
2月20日(土) 大会前日の活動
会社の同僚含め4人でボランティア参加
前日は、ランナー受付会場への誘導員として13時から19時まで
JR小倉駅の新幹線コンコースに案内板を持ってひたすら立ち案内。
他県からの参加者も多いことから、受付会場の場所以外に、ホテルや飲食店の情報など
いろいろ聞かれました。
一人、とても印象的な女性の方がおりまして、
その方は北九州市のお隣、水巻町からの参加とのことで
当日の朝が早いこともあり、駅裏のビジネスホテルに宿泊されているそうでしたが
一人で参加しており、スタート地点までの行き道がよくわからず不安で仕方ないと涙目でした。
ちょうど日曜日のボランティアガイドに、小倉駅からスタート地点までの順路を示したマップが
あったので、わかりやすく説明することができました。
説明後、一旦その方はお礼を言われながら繁華街の方に消えていったのですが
1時間後、もどってこられてお礼にとあったかいコーヒーを頂きました。
本来であれば物をもらってはいけないのですが、
この方のお心遣いを有りがたく頂くことにしました。
とにかく不安だったのでしょうね。
笑顔でホテルに戻っていかれました。
なんかほっこりしました。
2月21日(日)当日
自宅から始発5:45分のモノレールに乗車、まだ暗い中スタート地点である
北九州市庁舎に6時集合
地下食堂でボランティアミーティング後、各持ち場に散っていきます。
我ら4人はランナーさん達を、自己申告の持ち時間によって区分分けされた
ブロックエリアに誘導することが本日の任務です。
普段交通量が多い大通りコースですが、今日だけは交通規制がかかっているため誰もいません。
夜明け前のコースに出て、記念撮影w
数時間後、ここから1万人以上のランナーが集結し、スタートしていくと思うと
感慨深いものがありました。
陽も上がり、徐々にランナーの皆さんが集まってきました。
みなさんやはり緊張されているようで、顔がこわばっていますねw
できるだけ大きな声で、おはようございますの挨拶と、更衣室、手荷物預けのトラックの場所
などを説明しているうちに、いつの間にか周りに人だかりができていることに気が付きました。
圧巻でした。これだけの人を目の前にして、声を出して案内することなんか経験がありません。
とにかく、確実にご自分のスタートブロックに案内すること!
それだけに徹しました。
ここで非常に便利だったもの
趣味で使っている特定小電力トランシーバを同僚各自に貸してあったので、
迷っておられる方を見つけると
仲間に「J*****の人がそっちいったから」とか「**何所かってきかれたんですが
知ってますか?」
など、4人だけの連絡を密にとりながら円滑に業務をこなすことができました。
さてスタート5分前のコールトともに、ランナーみなさん、ボランティアみなさん、関係者方々
良い意味での緊張感がヒシヒシと伝わってきました。
スタート10秒前
シーーーーーーーーーーーーーーーーン(1万人の静寂ってちょっと鳥肌ものです)
「On your Mark!」
キターーーーーーーーーーーーーーーーー!!
「パーーーーーーン!!!!」
号砲と共に北九州マラソン2016がスタート
ボランティア一同「いってらっしゃーーーい!!」
と大きな声でお見送りしました。
しばらく見送っていると、一人の女性が目に飛び込んできました。
そう、昨日スタート位置がわからないと声をかけてきたあの方でした。
良く顔を覚えていたのですぐわかりました。
無事スタート地点に来られたんですね。よかったよかった。
完走できるよう祈りつつ、後姿を見送りました。
約30分後、すべてのランナーさん達がスタートしていかれた後のコースは
何事もなかったように静まり返り
正直、あっけなくスタートが終わった感じでした。
その後、コース上のゴミをみんなで拾って、本日の業務終了。
2日間のボランティアを完了しました。
本当はランナーとして参加すれば、もっともっと感じることがあると思うのですが
体力的、精神的に自分には無理です。
でも、1年に一度の大イベント開催に何かの形で参加したい気持ちから、ボランティアとして
参加させていただきました。
沢山のランナーの方々と、「案内」という限られた会話でしか繋がれませんが、
日常生活では会うこともない、会ってもすれ違うだけの多くの人々と目を合わせながら
関わりあえる時間はほんとうに貴重な体験です。
たぶん来年もボランティアで参加させてもらいます。
また、来年も会いましょう!