こんにちは!
今回は私が大好物な夢小説を掲載しようと思います!!
【夢小説って何?】
【夢小説って嫌いなんだよね】
【キモ~い】
なんて思う方は今すぐ回れ右でお願いいたします。
平気、寧ろ見に来てやったんだよ、という心優しいお嬢様はどうぞご覧下さいませ。
ヒロインの名前は【マリア】です。
【シンシア】は芸名です。
ヒロインは歌手として働き、その稼いだお金を鬼兵隊の軍資金として高杉に渡している。
高杉とは恋仲にある。
体は女、心は男、そうやって生きてきた事に疲れるが、全てを受け入れてくれた高杉に出会い、癒され(?)ていく。
【 貴方の前では 】
「「「「「うぉぉぉおおお!!」」」」」
「今日も私【わたくし】の歌を聴いて下さり、ありがとうございました。次のライブにも是非来て下さいませ」
「「「「「わぁぁあああ!!」」」」」
大盛況のうちにライブが終了し、歌手が舞台から袖へと消える。
来場者は熱気が冷めず、互いに今の興奮を話している。
そんな姿を見ながら、先程まで舞台でお淑やかに、美しく歌っていた女性は表情を歪ませた。
「シンシア殿、そのような顔をなさらぬよう」
「万斉さん……ごめんなさい。気分が悪いので、今日は先に帰らせていただきます」
「ああ」
マネージャーである万斉にそう告げる彼女の顔色はたしかに優れず、周りにいて話が聞こえたらしいスタッフが心配そうに声を掛けている。
彼女はそれに大丈夫だと答え、控室で着替えを済ませ、荷物を取ると会場を出た。
駐輪場においてあるバイクにまたがる。
その間、誰も彼女に話しかける事はなかった。
何故なら先程まで舞台上にあったお淑やかな美しい女性の面影は露ほども残っていない、なんとも男らしい姿になっていたからだ。
性別上は女だが、心の中は男。
それが彼女、マリアだ。
歌手としては完璧にお淑やかで美しい女性を演じる事で、普段の男らしい姿をしている彼女に誰も気づかないという利点があるから、といつだか言っていた。
「ふぅ……気持ち良いな……」
バイクを走らせ、頬を撫でる冷たい風にうっとりしながら、待ち人のいる戦艦に上がる。
もう何度も何度も歩いた廊下を行けば、擦れ違う全ての者に深々と頭を下げられる。
それは彼女が総督の女であり、この鬼兵隊の大事なスポンサーだからだ。
「ただいま帰りました、晋助様」
鉄の扉をボタン一つで開ければ、壁に寄りかかり、窓の外を見降ろしながら煙管を吹かす男がいた。
緩慢な動きで彼女の方を見た男は、ニヤリと笑みを浮かべる。
「ずいぶんと早かったな、シンシアちゃんよぉ」
「……お戯れを。今の俺はマリアです」
「ま、なんにせよ女の名前だよな」
「……それでも俺は男です。でも……」
マリアが言葉を詰まらせると、高杉は片手を伸ばした。
いつもの合図。
「……晋助様」
駆け寄り、高杉の胸に飛び込む。
逞しい胸板に擦り寄れば、嫌でも自分と違う男なのだと認識させられる。
それでも、この腕の中から抜け出る事は出来ない。
「男同士で抱き合う趣味は、俺にはねぇんだがな」
「……俺にもありません」
抱き締められれば、体中を甘い痺れが駆け抜ける。
麻薬のように、全ての細胞に染みわたっていく。
「貴方の前では、貴方の前だけでは、私【わたし】でいさせて下さい」
男じゃないって分かってる
女だけど 女として生きたくない
でも 貴方の前では 貴方の前だけでは
女も男も関係ない
私でいさせて下さい
「いつだって、お前はお前だろうが」
ああ その言葉で救われる
貴方は私の唯一の居場所
誰にもあげない
奪うというのなら壊してやろう
この世界ごと
/ 完 /
うん、何が言いたいかっていうと、何事も理解者がいないと苦しいよねって事です。
初っ端からこんな意味不明な作品ですみません!
私もこんな風に全部を受け入れて愛してもらいたいな……なんて妄想のもとに生まれ落ちてしまった可哀想な作品です。
供養の意味も込め、よろしければ何かコメントしてやって下さい。