伊福部昭先生が担当した
映画音楽を集めた1981年に発売された
LPのCD盤第6集です。(1995年発売)
全9作品収録。
コメント寄稿は、芥川也寸志さんの
「大分、骨が折れたようで…」
収録作品は、
1、『ビルマの竪琴』(1956、日活)
監督:市川崑
脚本:和田夏十
出演:三國連太郎、安井昌ニ
2、『三大怪獣地球最大の決戦』(1964、東宝)
監督:本多猪四郎
脚本:関沢新一
出演:夏木陽介、星由里子
3、『忍びの者 霧隠才蔵』(1964、大映)
監督:田中徳三
脚本:高岩肇
出演:市川雷蔵、磯村みどり
4、『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』(1962、東宝)
監督:稲垣浩
脚本:八住利雄
出演:松本幸四郎、加山雄三
5、『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965、東宝)
監督:本多猪四郎
脚本:馬淵薫
出演:ニック・アダムス、高島忠夫
6、『鬼の棲む館』(1969、大映)
監督:三隅研次
脚本:新藤兼人
出演:勝新太郎、高峰秀子
今回CD化に伴い追加選曲されたのは
『忠臣蔵』。35分近く収録されて、
大増量です。音楽で松の廊下〜浅野切腹〜
城明け渡し〜討ち入り…と物語を追体験
できる選曲になっています。
浅野内匠頭の辞世の句を合唱が歌う、
高尚な雰囲気漂うテーマ曲、ゴジラの
テーマに似た感じがして思わずニヤリと
してしまう討ち入りの曲が聞きどころ。
伊福部映画音楽の代表作のひとつとして
よく名が上がる『ビルマの竪琴』は、
鎮魂の伊福部音楽がグッとくる作品。
『原爆の子』『ひろしま』『ゴジラ』など
どちらかというと反戦映画でよく聞く曲調、
通称「伊福部レクイエム」は心に染みます。
水島が弾く竪琴の音色は、このCDには
未収録です。
『忍びの者 霧隠才蔵』は、いつもの
重厚な伊福部時代劇音楽にプラスして、
掻き鳴らされる琴の音色が不思議な
感触で忍者や忍術を表現している感じ。
他に聞いたことの無いタイプで新鮮。
東宝特撮映画からは、『三大怪獣〜』と
『フランケンシュタイン対地底怪獣』。
キングギドラのテーマは非常にパワフル!
豪快に鳴り響く管楽器が、三つ首の破壊神
を音楽からも強敵感を出しています。
『鬼の棲む館』は、チェンバロの音色が
印象的。1960年代後半くらいからの
伊福部映画音楽は、比較的他の作品で
聞かないメロディが多い気がするの
ですが、制作本数が減って時間的余裕が
できたからなのでしょうか?
もちろん、どの作品も聞いてすぐ
伊福部だ!ってわかる音楽なのは流石。
伊福部昭という絶対的個性です。


