超漢字はワープロや表計算といったアプリケーションソフトウェアではなく、基本ソフトウェア（OS）ですので、本来Windowsは不要であり、超漢字をインストールするだけで実行することができます。

しかし、Windows用の周辺機器やデバイスドライバを利用したり、Windowsのアプリケーションと併用したりするためにはWindows上で動かす方が便利な場合が多く、そのようなユーザーからの要望を反映する形で企画され商品化されたものが、2006年10月に登場した現時点における超漢字シリーズの最新バージョン「超漢字V」です。

最新のBTRON仕様OS「超漢字V」が登場した。
（メーカーWebサイト直販価格18,900円（税込）／ユーザー優待価格14,700円（税込））

今回、開発・販売元のパーソナルメディア社は、多漢字に対応したBTRON仕様OSである超漢字をベースとして、Windowsの上のアプリケーションとして動作する新たな多漢字実行環境として超漢字Vを開発しました。
超漢字は1999年に発売された後、「超漢字2」、「超漢字3」、「超漢字4」とバージョンアップを重ねると同時に着実にユーザー数を増やしながら、他のパソコン用のOSには見ることのできない画期的な操作性とその優れた性能、そして非常に強力な文字処理機能に加えて、標準パッケージに搭載されている多くのアプリケーションソフトウェアなどに対し、常に高い評価を受けてきた定評のある製品です。

超漢字Vの動作には次の表の条件を満たすWindowsパソコン（PC/AT互換機、DOS/Vパソコン）が必要です。

※1：日本語の32bit版Windows XPが対象。
※2：対応していないCPUは、Transmeta社のCrusoe、Intel社のItanium、P5、P54C、P55C、P24T、AMD社のK5、K6、K6-2、K6-Ⅲ、VIA社のC3、Cyrix社のM1、NexGen社のNx586となっている。

超漢字Vを動作させるためには、「VMware Player（ブイエムウェア・プレイヤー）」を先にインストールしておき、これを実行することによってWindows XP上に超漢字の実行環境を構築します。

「VMware Player」とは、米VMware社が開発したWindowsやLinux上で動作する仮想マシン環境ソフトウェアです。
そのため超漢字VはWindows上で動きますので、パソコン最新機種の持つ高い性能を、超漢字でも十分に活用する事ができます。

また、シリアルATA接続のハードディスクやノートパソコンの内蔵無線LAN、ギガビット対応のLANアダプタなど、より多くの周辺機器が超漢字からも利用できます。さらにインストールの際も、複数のOSを併用する際には一般的にハードディスクのパーテーション（区画）を新たに作る操作が要求されることが多いのですが不要となり、ワープロや表計算ソフトなどの一般的なWindows用ソフトウェアと同様の手順でインストールすることができます。

藤井講師研究室　http://www.ilovepc.jp

超漢字Vの概要