『FCバルセロナの人材育成術』
先日、東京で行われた2016ワールドチャレンジでの決勝戦後のバルセロナのカンテラの選手の様子が話題になりました。この本は2011年に発行されたものですが、バルセロナの人材育成について書いてます。
クライフさんの「美しく勝つ」や「魅せるサッカーを表現する」などの言葉をクラブのアイデンティティーにしてトップチームからカンテラの選手までがバルセロナの選手としての誇りを持ちプレーしてます。
育成年代で出るテーマとして「勝利か、育成か」で分けるのでなく、「勝利と育成は決して矛盾するものではない。両立できる」との結論を導いている。
サッカーを楽しむことサッカーで遊ぶことが重要でサッカーに夢中になるこである。
決してうまい選手ではなかったカルレス・プジョルは「夢の実現のために最善の努力をしろ。それができれば、たとえ夢が叶わなくても、胸を張れるはずだ」彼の持つメンタリティーや人柄はバルセロナのスタッフの心を掴んでいた。
「勝つことは大切だ。でも一番ではない」
いいプレーを目指すか、それとも勝ちを目指すか。そんな質問自体がナンセンスでいいプレーをすれば、試合に勝つ可能性は高まるけど、いつでも勝てるわけではない。
常に良い行動を心掛け、常に良いプレーを選択することが求められるバルセロナ。才能がある選手がトップチームに昇格するのではなく、少しづつ努力を積み重ねた選手が昇格している。メッシやシャビ、イニエスタなどフィジカル的なハンディを乗り越え活躍している。バルセロナとしての価値観や考え方を選手と共有し、身近にお手本となる選手がいてトップチームを目指し、常に努力しているカンテラの選手がいる。ピッチ外でもバルセロナの選手としてどう振る舞うかをいつも問われながら生活している。育成年代でサッカーだけでなく人間教育、人間形成の部分も考えながら選手と接していきたい。
