こんにちは。

 

乃木2銭、風景10銭、富士鹿20銭貼の速達郵便です。

根室 昭和13年5月31日后0-4 ⇒ 静岡・宮口 6月2日前0-8 ⇒ 浜名郡赤佐村

 

34銭分の切手が貼られていますが、郵便料金の内訳は、第1種有封書状4銭、速達(郵便区市外配達局より8km以内)30銭です。

 

昭和12年8月16日に速達郵便規則が施行され、第1種有封書状やはがきの速達郵便は、航空機を利用できる区間は航空機により逓送されることになりました。

この使用例は、

・根室札幌間:鉄道逓送(5月31日午後3時根室発⇒6月1日午前7時16分札幌着)

・札幌東京間:航空逓送(6月1日午前8時札幌発⇒6月1日午後1時10分東京着)

・東京浜松間:鉄道逓送(6月1日午後3時東京発⇒6月1日午後6時58分浜松着)

で浜松まで逓送された後に、浜松から静岡宮口郵便局に6月2日朝までに運ばれ、その後あて先に届けられたと考えられます。

ちなみに、鉄道・船舶の時刻は、昭和10年10月発行の時刻表で調べていますが、すべての区間が鉄道・船舶による逓送とすると、最短で6月2日の午後に浜松に到着します。

 

封筒の下に赤印が押印されており、『根室局 速達料30銭徴収済』と記載されています。

調べてみたところ、郵便取扱規程(昭和13年4月1日公達第516號)に記載がありました。

 

第148条

速達料金額不明ノ儘引受ケタル郵便物ニハ其ノ表面看易キ箇所ニ「速達料金 銭徴収済」ト記載スルカ又ハ其ノ旨ヲ記載シ日附印ヲ押捺シタル附箋ヲ郵便物ニ貼附スベシ

 

左上に12銭分、左下の22銭分の切手が貼られているので、最初に12銭分(第1種有封書状4銭、速達(郵便区市内)8銭)の切手を貼った後に、あて先をみて、郵便区市外配達局より8km以内と判断して、追加で22銭分の切手を貼ったような気がしています。

 

このカバーは、当時の速達郵便の面白さが詰まった使用例かなと思っています。

大切にします。