久々に着物リメイク♪



今回はワイドパンツを作ろう‼︎



先ずは

型紙作り。

(ここから⁈笑い泣き)


第一作目、ちょっと失敗。

で、やり直しで二作目💧


生地は


ムラ染のカラフルな疋田(ひった)鹿の子、

総絞りの羽織り

なんとも不思議な色使い。

濃緑がメインでかなり地味で

あまり好みの色ではない💧




はい。

ここから糸をほどいて解体します。

全パーツを丁寧に分解して洗います。

生地を作るのです。

洗って縮めます。


肩も腰も目も

すごく疲れるけど、

こういう地味な裏方仕事するのが好きなのです照れ



襟を解くと中から

地紋にまだらな鮮やかな赤。



絞りがない部分が襟の中に折り込まれていた。

絞り部分とは全然違う表情。

私はこっち(絞りなし)の方が好きだなぁ。



今までは紬や小紋でリメイクしていたので、

絞りの解体は今回初めて。





絞り部分全面に

極薄の裏地みたいのが縫いつけてある‼︎びっくり

何?コレ⁈



調べてみたら…


総絞りのお着物には、絞り特有の下処理である裏打ちが必要です。

裏打ちとは 絞りの反物を

寸法に合わせて幅出して 縮まないように

裏にゴースと呼ぶ極薄の羽二重を縫い留める加工です。

絞りのシボが戻ってしまわないよう、ごく細かく、

生地に対してバイアスに縫い留めていきます。

こうすることで 着る時に多少の伸縮を残しつつ

布へのストレスを減らすのです。


ゴースの裏打ち‼︎


ホントに極薄‼︎もちろんシルク。



現在は職人さんの高齢化と

すごく手間がかかるので

できる職人さんを探すのも大変で

超高級・高額な作業なんだって。

でしょうね。



もちろん、外からは一切見えない仕事。

すごく丁寧な日本の伝統技術にふれました。


そんなスゴい技術ですが…

泣く泣くゴースも外します泣



解体すると毎回

ホントに着物ってすごいって思う。

織りでいろいろな生地感。

さらさらとかツルツルだったり、

パリっっとして光沢が美しいとか。

温かいし、涼しいし、軽い。

触っているだけでとにかく気持ちいい♡

さすがシルク♡



全部手縫いで

最小限の裁断で折りたたんで縫い込んで、

仕立て直しでサイズも自在、

裏地で季節にあわせたり、

とにかく無駄なく

最後はふんどしとかにヘンゲ。


古い着物は外からは気が付かない

ハギがあったり。

大切に着ていた歴史を感じます。

日本の技術の素晴らしさを感じます。


着物はなかなか着る機会がないので、

ずっとしまっておくよりも

お洋服にして

気持ち良い部屋着にすることで

息吹を吹き返す感じで

私は楽しんでいる。


洋裁の専門知識はないけど

作ってみたいのです。



さて、

解体が終わったら

水洗いします。


着物って洗えないと思われてるけど、

着物の状態で洗うと表地と裏地の伸縮率が違うので

ツレてしまうから洗えないのです。

解体して洗って縮めてから縫製すると

それ以上縮まないし、

クリーニングに出さずに

洗濯機のおしゃれ着洗いコースとかで

洗えちゃうから

ぐっと身近になる。

ま、綿や化繊の様に毎回洗うことは控えるけど。



水分を含むと

樟脳のにおいに毎回ヤラれますネガティブ


配置を決めて裁断して縫う。




2日かかって完成〜爆笑



絞りは生地が薄くて涼しくて柔らかくて

歩くと金魚の尾びれみたいにヒラヒラして気持ちいい♡

100%シルクだからなんとも贅沢で快適な肌触り♡



襟の中に織り畳まれていた絞りなしの部分も使って
みた。

右サイドだけモネのバラのトンネルの絵画
「バラの小道」みたいで
個性的なワイドパンツの部屋着ができて
大満足飛び出すハート




↑クロード・モネ 「バラの小道」1920-1922