2年くらい前まで、とっても馴染みだった洋服屋の店員さんがいた。

とにかく、彼女に任せておけば、洋服選びは完璧。
サイズも好みも把握してくれていたので、
似合いそうなものがあればキープしておいてくれて、
とにかくいい店員さんだった。

そんな彼女が留学をすると言って、
海外に飛び立ったのが2年くらい前。
辞める時に、1年くらいで帰国する予定だけど、
帰国しても洋服屋の店員はやらないと思う。
と、語っていたので、もう彼女の選ぶ服を買うことはないんだなあと
すごく残念に思っていた。

ところが数ヶ月前、以前彼女が働いていたブランドの
違うお店に行ったとき、よくある会話で、
「ウチのお店は前に来たことありますか?」と
その時に応対してくれて店員さんと会話になったので、
辞めてしまった店員さんの話をすると、
「ああ、知ってますよ、彼女いま、伊勢丹にいますよ」
と教えてくれた。

帰国しているだろうなとは思っていても、
店員に復帰しているとは思っておらず、
とてもウレシイ喜びだった。

ただ、彼女がいるブランドはメンズもあるけど、
今、勤務しているのはレディースで
しかも、日本屈指の賑わいの伊勢丹なので、
土日の忙しさは、簡単に想像できて、
迷惑かけるのもイヤだから、
平日でタイミングがあえばと思っていたら、
ちょうど仕事で新宿に行く用事ができ、
終了時間も伊勢丹の閉店前に終わるので、
いるか分からないけど、お店に足を運んだ。

お店の前から、売り場を見渡してみると、
特徴的な大きな目の彼女がいた。

さっそく声をかけると、名前までしっかり覚えてくれていて、
久しぶりの再会を果たした。

単に挨拶に行っただけじゃあ申し訳ないので、
なにか買おうと思ったけど、ここはレディース。
それでも、巻物ならユニセックスでつかえるだろうということで、
ストールを見繕ってくれた。

このストールひとつにしても、
こういう風に巻いたほうがカッコイイとか、
このストールに合わせるなら、前に買ったアレを合わせたほうがいいとか、
昔に買ったものまで覚えてくれていて、
一瞬であの時に戻れて、懐かしいキモチと同時に
とても嬉しかった。

隣のブランドの小物なら使えそうだからと、
違うブランドのニットキャップまで提案してくれて、
これがまた、オレの好みにドンピシャで、
違うブランドの店員さんも「いいんですか?」って感じだったけど、
彼女が薦めてくれているんだから間違いない。

その後も、メンズのお店にテイストが合いそうなスタッフがいるから
今度来たとき、そっちまで案内して紹介するからとまで言ってくれて、
ホント、この人から買い物をするのが、
どれだけ楽しくて、心地いいってのを再認識した。

今でも馴染みの店員さんは、他のブランドでもいるけど、
彼女のように、外れがまったくなく、
全幅の信頼をおける店員さんは、後にも先にもいない。

だからこそ、今日の再会は本当に嬉しかった。
今年2度目のワンマンライヴ、今回も行ってきました。

場所は前回よりも大きくなり、渋谷CLUB QUATTRO。

開演予定の19時より10分ほど前に会場に入ると、
すでに大勢のお客さんが集まっている。
後方の柱で死角になるところを除けは、
ほぼ満員に近い状況じゃなかろうか。

set list

  1. ちょっとずつ
  2. with
  3. 会いたいキモチ
  4. 23:45
  5. キミが好き
  6. ナツラブ
  7. ハルラブ2
  8. コンプレックス
  9. もっともっとキミを教えてよ
  10. さよなら
  11. シャンプー
  12. my ダーリン
  13. パーリーピーポー☆

    アンコール

  14. DEAR...LOVE
  15. クリスマス★ベル ~ギャルSide~
  16. アキラブ
  17. フユラブ

19時を7分ほど回ったところで暗転。
前回はロゴのバックドロップのみだったけど、
今回はファーで囲まれたモニターが後方に構える。

そのモニターからオープニングを告げる映像が流れだし、
暗転の後、メンバー登場から「ちょっとずつ」でスタート。

登場してすぐは大きな歓声があがるも、
すぐに観客から声があがらなくなったのは、
決してシラケタからではなく、周りを見渡すと、
羨望の眼差しでメンバーを凝視している。
憧れを抱かれるのはアーティスト然として嬉しいことでしょう。

前回、「ナツラブ」でスタートしたのは違い、
アップテンポの「ちょっとずつ」でスタートしたのは正解で、
やはり、ライヴのオープニングは華やかでインパクトがないとね。

続く「with」も同様で、オープニングからの流れをそのまま引き継ぐ。
個人的にこの「with」は好きな曲の1つ。

ここで最初のMCタイムはユミが担当。
この後のMCタイムを考えると短めのMCから
「会いたいキモチ」「23:45」「キミが好き」と立て続けに。
実は前回のライヴの時、バラード調の曲で、アウトロがややあるとき、
メンバー全員が下を向いて、アウトロが終わるのを待っているしぐさが、
単発ならよくても、続くとだれると思ったのだが、
今回、アウトロを削って曲を終わらしていたのは印象的だった。

続いてのMCはマイコが担当。
この会場に来ている人で、一番遠くから来ている人は?
の問いに、熊本や北海道の声が!
このツアー東名阪だけだから、頭が下がります。
東京に住んでいるのに、ちょっと遠いなって理由で、
都内であっても行かないライヴがあることを思えば、
恵まれている自分に改めて気がつきました。。。

セカンドアルバム「リアル」に込めた想いを話し、
涙ぐむマイコにところどころから声援が。

そして、思い入れの強い曲である「ナツラブ」へ
やっぱりこの曲を聴くと、去年の夏、この曲に
自分を投影していたころが蘇ります。
きっと、この先もこの曲を聴くたび、思い出すのでしょう。

「ハルラブ2」「コンプレックス」を披露した後、
いったん袖に引っ込む。

その間、先のモニターにナツラブから順番にPVが流れる。
そのPVの間にオフショット的なものを挟み、
「23:45」のPVが終わると、「もっともっとキミを教えてよ」の
イントロからメンバーが衣装チェンジをして再登場。

このインターバル、PVを流す意味が分からず、
オフショットのみにすればダレなかったのにと思ったら、
「もっともっとキミを教えてよ」への振りだったのですね。

「サヨナラ」を挟んで、次のMCはハミが担当。

前の二人のMCの時は担当者がセンターにきたのに、定位置を守るハミ。
センターが苦手なのか、定位置の上手が好きなのか。。。

衣装チェンジの話で、ステージ衣装は全部自前だと。
インターバルの映像で流れた、豪華なドレスを着ようかと思ったが、
あまりに動きづらいため却下になったこと、
早くもタンスの肥やしになりかけていることが判明。

「シャンプー」「my ダーリン」「パーリーピーポー☆」と
アップテンポの曲を3曲続けて、本編終了。
いずれの曲も観客は大いに盛り上がり、
「パーリーピーポー☆」ではタオル回しが起きた。

暗転し、メンバーがはけると、ステージにキーボードが用意された。
毎回いろいろなライヴで言っていますが、この予定調和が個人的には好きではありません。

先日、行けなかったのですが、
ビルボードライブ東京で行われた倖田來未のライヴで
普段はアンコールのために一旦引っ込むけど、
その時間で、1曲歌えるから、あえてそのまま続けて、
アンコールはナシにしたとの発言があった。

予定調和のアンコールは、本当の意味でのアンコールには程遠い、
お茶碗に最初、半分しか入っていなかったご飯に、
食べきらないうちからご飯を足されて、都合一杯分にされるのって変だもの。
なら、最初からお茶碗イッパイで、それも足りなかったら、オカワリでしょ。

とまあ、個人的にはそう思うわけですが、
観客の中の誰かが音頭をとり「会いたいキモチ」の歌詞を
メンバー3人個々に置き換えて合唱。
まもなく誕生日を迎えるマイコに向けて「Happy Birthday」の合唱。
そして、アンコールの声援が起きる。

この幕間を観客一体となって盛り上げるってのも、ひとつの楽しみ方ですね。

アンコールに応えて、再度衣装チェンジしてメンバー登場。
ユミが先のキーボードの前に座り、残る二人もイスに腰掛ける。
新たな趣として、ユミのキーボード演奏による「DEAR...LOVE」が披露される。

これまでは言わばカラオケであったわけで、
キーボードのみのシンプルなステージでも、
多少の危うさはあったものの、ハーモニーは素晴らしかった。

MCタイム

観客からのリクエストでモノマネを披露する3人。
この時間のMCは、開演前の場内アナウンスをユミが、アナウンス口調で実はやっていたとか、本当に普通の会話って感じで、面白かった。

そして、次の曲の紹介の前に、次の曲の間だけ写メを撮ってもいいとのお達しが。
そのお達しを聞いたとたん、いっせいに掲げられるケータイの光景といったら、
なんとも不思議な風景でした。
で、披露された曲は「クリスマス★ベル ~ギャルSide~」
前回のライヴでは披露されなかった曲で、
東京では初とのMCがあったけど、みんなケータイに夢中って感じw

この曲の最中、たくさんの人が思ったことでしょう、
ステージからのライトでピントが合いません。
ケータイに逆光補正などの機能がない限り、
もしくは、被写体に近くないと撮影はキビシイ。。。
目の前で掲げられる、カメラ機能の充実した機種の画面を見て、
この時ばかりは、その機種にしていればと悔やんだはず。

続く「アキラブ」に込めた想いと共に「アキラブ」を披露。
ハミの出番が少ないのが個人的にはアレなんですが、
サビのハーモニー然り、いい曲です。

最後「フユラブ」の前にも、デビューまでの道のりとして、
結成から1年以内にデビューできなかったら解散だったこと、
そして、もし解散になっていたら、3人とも歌うのを諦めようとしていたこと
覆面ユニットとして「ナツラブ」でデビューし、
「フユラブ」でみんなの前に出ることができたことなどの思い出が語られ、
午後9時20分「フユラブ」で幕を閉じた。


約2時間20分のステージ。
前回と比べ、単純に持ち歌が増えたこと、
デビューして1年を過ぎ、場数が増えたこともあってか、
前回より遥かにいいステージだった。

歌声にしても、多少の危うさはありながらも、
CDでの歌声を踏襲しているし、
低いキーの曲は、やや上げて重苦しさを消し、
(特に「フユラブ」の出だしは、無理に低くしなくて正解だと思う)
ライヴならではのアレンジも含め、よかった。

これは前回同様なんだけど、観客が笑顔だったこと、
素直に感動している人が多かったこと、
これだけでも、このステージは成功だったといえるでしょう。
Julietの曲が観客に届いたことの、なによりの証明ですから。

第2章も、いい曲、いい歌、いい歌詞を大いに期待しております。