娘の希望で飼っていた、ジャンガリアンハムスターという種類の雄でした。名前は雪太です。
お世話に関しても一切ノータッチでした。
部屋に出しているとき、たまに足をつついてくるので、少し撫でたりとか、その程度でした。
とても活発で丈夫な子で、普通なら怪我するような高さからよく飛び降りて走り回っていました。
ある日の晩、寝る前に雪太を檻に戻すのを忘れていることがありました。
夜中に飲み物を取りに部屋に行くと、
サササッと棚の裏から僕の前に現れて、
二本足で立って、僕を見つめてきました。
「僕を家に戻してー。」
そう訴えているように見えたので、ごめん、忘れてた!と言いながら檻に帰しました。
その辺りから少しずつ情が出てきたのを覚えています。
平均寿命は2年ということでしたが、雪太は3年近くまで生きました。
後ろ足を引きずっていましたが、
それでも、一生懸命に生きようとしていました。
その姿に心を打たれ、お前は偉いなぁ、とよく声かけていました。
最期の日、仕事中に嫁さんから雪太が逝った、とLINEで知らせがありました。
その時は、ああ、そうか。よく頑張ったよな。
ぐらいの気持ちでした。
しかし、仕事が終わって帰宅し、亡骸を目の当たりにすると、とんでもない悲しみに襲われて、横に娘が居るにも関わらず、声を上げて泣いてしまいました。
昨日まで生きていたが、今日死んでしまって動かなくなった。
そんな当たり前のことを実感したとき、他に例えようがないような辛さがありました。
自分はちょっとおかしいのかな、と疑うほど悲しくなりました。
嫁さんが最期を看取ってくれていて、手のひらで亡くなったそうで、それが本当に救いでした。
その後嫁さんと話していて、
「一緒に生活してたヤツが死んでしまうって、こんなに悲しいんやな。もうペットは絶対に飼いたくないわ」
というようなことを言いました。
でも、3ヶ月ほど経ったときに…
ハナ子と出会うんですね…
これも縁なのですかね…







