娘が小さく切ったシールを高音域の弦の隙間から下に落としてしまったのは、もうかれこれ3ヶ月以上前の話。


張ってある弦の隙間からだから、このシールは取り出せないなぁとあきらめていたのですが、

今日レッスンに来た小6Sくん、それを見つけるなり、


『よーし、やったるでー!』(とは言ってませんが、表情からそう窺えました)

と、腕まくりをし(していませんが、たしかにそんな勢いがありました)、

まずはそこにあった付箋とセロテープで引き上げる作戦。

が、やっぱり弦の隙間から幅広いシールは通り抜けさせられません。



そこで簡単に引き下がるSくんではないことは先生もよぉーく知っています。

たまたまそこにあった(これがポイント)ゼムクリップを手に取ると『先生、これ変形させていい?』と訊くなり、釣りざおのように長くし、それを使ってシールを最高音の弦の横、端まで動かし………


そしてなんと指で拾い上げることができました。




ただ、そこで悲劇が。

長くしたゼムクリップ自体を指から離してしまい、それはなんとハンマーのフェルトの上へ……そしてそれは楽器の奥深くへ墜落しそうな場所にゆらゆらとぶら下がってその状況はまさに首の皮一枚といったところ!


Sくん、さすがに『えっ……!』と顔色を変えつつも、

『先生、磁石ない?!』
『あ、…磁石ね、どこだっけ……(あたふた)』
『あった!』

と、私よりも物の場所を知ってるSくん、

たまに音符代わりに使う丸マグネットを手に、そのゼムクリップを磁力で弦の上まで引き上げ、


無事に、ゼムクリッ……いやいや『娘が落としたシール』を楽器から救い上げることができました。




ありがとう、Sくん。


お礼に鍵盤の蓋を開けて見せてあげました。

もちろん興味津々。

あー、なるほどー、こういうわけね、ふむふむ、こことここが……●∇■✕◎ぶつぶつ…

と、ひとしきり研究してから、クシコスポストの二週間練習の成果をきかせてくれました。
練習がんばったこと、先生は最初の四小節ですぐにわかりましたよ。

今日もいろんなタイプの生徒さんと一緒に過ごせて、先生も楽しかったです。