✨わらこ精霊 秋だより編
心の灯火をたよりに🔥
焔野こよみ(苫小牧市・高2)
🎵7. 白い羽根と未完成な勇気
──小さな火が、わたしを前へと導く
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🌅 朝
苫小牧の朝は風が冷たくて、パーカーが欲しくなる。
それでも、制服のポケットに忍ばせた「火守りチャーム」を握ると、
指先がほんのりあたたかくなった気がした。
「今日も、自分の火を消さないように」
そう小さくつぶやき、港から聞こえる汽笛を背に歩き出す。
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📚 授業
理科の実験で見たガスバーナーの青い炎。
じっと見つめていると、心の奥で同じ色の火が揺れているように思えた。
「きれいだね」
隣の席の子がそう声をかけてくれた瞬間、
胸の中にぽっと灯がともる。
火は、ひとりで燃やすよりも誰かと分け合うと強くなるんだ。
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🍙 昼
昼休み、校舎の外階段に腰かけてお弁当を広げる。
今日のお気に入りは、身体の事を考えてくれた
お弁当だなとなる
噛むとじんわり広がる旨みと、
友達との何気ない会話が重なって、
体の芯まで温まる気がした。
秋の風に髪をなびかせながら、
午後への力をチャージする。
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🎤 放課後
レッスン前、駅前の屋台で焼き芋を買った。
新聞紙に包まれたほくほくの香りがたまらなくて、
ひと口かじると、甘さが全身に広がっていく。
> 「火って、ごほうびみたいだな」
笑いながら食べ終えたあとは、スタジオへ。
ソロ発表の日。
不安で震えそうな足を前に出すと、
仲間の視線に支えられて胸の火が強く燃えた。
踊りきったあと、鏡に映る自分は
少しだけ大人びて見えた。
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🌙 夜
汗を流して帰宅したあと、
机にノートを開いて一日の気づきを書き留める。
「灯火は、心を照らすもの」
ペンを置き、お茶をひと口。
窓の外には秋の星が瞬いていた。
> 「明日も、心の灯火をちゃんと燃やそう」
火守りチャームに触れながら、
そっと胸の奥でつぶやいた。







