雲ひとつない秋空の
木立の枝葉が
穏やかに揺れる
峠のキャンプ場は
誰もいない静かな公園でした
管理人のおじさんに
到着の挨拶をすると
テントサイトに案内してくれて
今日は他に誰も来ないから
このあたりどこでも
自由に使っていいよと
にこやかに勧めてくれました
小川のせせらぎの音が
聞こえるサイトや
木立の下に広がるサイト
どこでも
好きに選べるようにと
朝から落ち葉を掃いて
くれていたんだそうです
初めて訪れる場所で
管理人さんの心遣いに触れ
とても癒されました
僕は
メタセコイアの木の下を
今夜のキャンプ地と決め
さっそく
テントを設営しました
湯を沸かし
カップの珈琲を口に含んで
ひと息つくと
カップを持つ手や地面に
日差しがキラキラと
揺れていました
枝葉の間隙を通って届く
その光は
風に揺らめく
葉っぱと重なると
まだら模様に影を映し出し
一度たりとも
同じ模様にはならない
まるで
自然のなせる芸術だと思う
「木漏れ日」という言葉は…
英語には存在しない
仮に
The sunlighit that
filters through the leaves
of the trees
と英語で説明されても
なにか心に響いてこないというか…
日本語の豊さについて
あらためて気づかされた
今年最後のキャンプ
また来年
次はどこのキャンプ場で
気づきをもらえるでしょうね
鳥取県 峠のキャンプ場にて


