こちらの自画像にすらエグい画力を発揮しているのは
ピーテル・パウル・ルーベンス
という1577〜1640年を生きたフランドル出身の画家です。
フランドルってどこよ?
っと思われる方は、あの名作フランダースの犬の舞台になってるアノ地方です。
それもどこよ?
っと思われる方は要するに今のオランダ、ベルギー、フランスにまたがる地方のことです。
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さて、このルーベンスは歴史上にアホほどいる画家たちの中でも
地位や名誉を基準にするなら、これほどまでに成功した画家はいないと言えるでしょう。
先程の自画像よろしくシャレにならない画力を持つルーベンスは爆発的な人気を博し
その評判はフランドルに留まらずヨーロッパ中の有力者たちに轟きます。
轟きまくった名声は「注文ありがとうございます。お孫さんの代までには納品します。」
と言いたくなるほど当代では不可能なシャレにならない量の注文がルーベンスに降りかかります。
ここで質と量のどちらかを取るの並み画家
ルーベンスはスタッフ250人以上というシャレにならない大工房を運営することで孫ではなく注文主に納品していきます。
経営者としてもかなりの才覚を発揮したわけです。
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「工房?自分で描いてないんかい」と聡い視点をお持ちの方…だいたいその通りです。
但し本人が全て描いたもの、部分的に描いたもの、弟子(スタッフ)が描いたものなど様々ございます。
これは別に手抜きではなく伝統的に普通の形態であり
現代でもジェフ・クーンズとか多くの画家が同様の体制をとります。
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一方で、富裕層ニートをこじらせていたわけではなく
英語、ラテン語、イタリア語、オランダ語、フランス語など巧みに操り外交官として行政に関わります。
実は5人いたと言われれば納得するレベルのシャレにならない仕事量をこなし
その全てで成功を納め、勝ち組人生を歩みます。
なお、フランダースの犬の主人公ネロに「死んでもアノ絵が見てぇ」
と奇行に走らせたほどの絵の魅力は今なお健在であり
2023年においてもオークションで、一枚の絵が40憶円(手数料込)という
お札を並べてたら他県に行けるんじゃないかというレベル。
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さて、そんな全てを手にしているかのようなルーベンスの手からも
こぼれ落ちるモノがありました…
それは毛根です。
人生を邁進するルーベンスに頭髪は置いていかれ
見事に前方からハゲあがっていきました。
寂寞の頭皮を覆い隠すようにルーベンスはやたらと帽子を被ります。
彼の自画像でやたらと帽子を被っているのはそのためです。
(中には潔い自画像もありますが)
それが、全てを手に入れ、髪の毛を失った偉大なる画家ルーベンスです。
