2024.08.06 追記

そうそう。書き忘れていました。

夏休みといえば読書感想文。

作中に折木が書いた『走れメロス』の感想文があります。

感想には違いないけどそう思うに至った経緯、考察がまとめられています。

いかにも折木っぽいといいますか今風おたく感があって一読の価値ありかと。

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前回の『黒牢城』がおもしろかったので本の返却に一抹の寂しさを感じ

同じ米澤先生の本を借りようと、図書館の書棚にあったのがこの本でした。

タイトルと表紙だけではわからなかったのですが

読み始めてみるに折木君の一人称で始まり、ああ“古典部シリーズ”の続編なんだ、と。

 

折木の焼きそばクッキングはmust 感を感じず

どうせ回収しないだろうし

自分が読みたいのはそこじゃないと強く思いつつ。

(うんまあ食欲に駆られて行動するのはいいことだ。)

アニメ『氷菓』を観ておもしろいと思ったエピソードは

伊原の漫研絡み(ギスギス話) と 入須先輩とのやりとり(政治知略と先読み)かなあ。

高校生.. 進路を決める前のフラジャイルな時期ならではの

自身の才能に仕える熱意 and/or 己の才能の足りなさを感じてのコンプレックスのせめぎ合い。

あとは千反田視点なり伊原視点で折木や里志の人となりを知るエピソードとか。

 

はい。ほぼほぼ期待通りの内容でした。

第一章 箱の中の欠落

第二章 鏡には映らない

第三章 連邦は晴れているか ←アニメで観た

第四章 わたしたちの伝説の一冊

第五章 長い休日

第六章 いまさら翼といわれても

 

 

舞台は岐阜県高山市ということですが

ことアニメ『氷菓』の千反田家に限っては(白い塀に囲まれた敷地内に限っては)

静岡県掛川市の加茂花菖蒲園の加茂荘をモデルにしていらっしゃるとのこと。

 

 

昔何度か行きましたが花菖蒲の時期が最高です。

またここ何十年かアジサイの新品種の開発も盛んで“加茂セレクション”として知られています。

代表作に“ダンスパーティー”とか“テマリテマリ”とか“コンペイトウ”とか。

本気で向かわないとたどり着けない田舎ですがそれだけの価値がありましょう。