続きです。
カドサイラは2回目からは30分で落としてくれます。
その後ゾレドロン酸15分。早い!
終わってから、整形外科の診察まではまだ間があります。
病院内のレストランでお昼ごはん(メニュー増えてた!)。
がんセンターの整形から、今後の診察はこちらの病院でできるように、データをもらっています。
1か所で診てもらえるのはありがたいですね。
整形外科受診。
と言っても、「お帰り~」「ただいま~」みたいなことなんです、この日は。
先生はイケメンのO先生。
今の状態を確認。
私:歩くことに関しては片松葉で歩ける所までリハビリで見てもらった。
膝が持ち上がらない&曲がらないので、できない動作が多い。
歩いても痛みはないが、足を伸ばした時、特に寝ている時に膝が痛むことがよくある。
痛み止めください。
O:とにかく無事に手術が済んで安心した。
膝はまだ筋肉が固まっていないし、動かさなかった期間が(手術前から)長かったから、これから少しずつ良くなるだろう。
膝の骨はレントゲンではそれ程悪いように見えない。
股関節の人工骨頭は神経がないから、痛みを感じるとすれば膝。
ロキソニン出しときます。
まとめるとそんな所なんですけどね。
それ以外の盛り上がっちゃった話。
お時間のある方はどうぞ。
がんセンターのY先生と家族から聞いた話にO先生の話も加えた、手術当日の顛末。
私の手術は、1度目の手術で入れた金属を抜き取り、人工骨頭のついた金属と置き換えるというものでした。
1度目の手術で入れた「髄内釘」というヤツです↑
これ、上の方はネジ山が切ってあって、器具を使って抜けるようになってるんですって。
これを抜いて↓に置き換えます。
付け根の所は腫瘍だの放射線だので骨が脆くなっているので、同じ手術をしても強度が得られないだろうとの判断です。
股関節のグリグリから人工なので、体重がかかっても大丈夫。
一つ問題なのは、2度目の骨折で、髄内釘の上の方が曲がってしまいました↓
ネジネジが使えません。
髄内釘の曲がっていない所をつかんで引き出せるよう、大腿骨を11センチくらい切ることになっていました。
手術時間は4時間くらい、抜き取るのに時間がかかればもう少し、という予定でした。
そろそろ手術が終わるかな、という頃、Y先生が家族の控室に来て、まさかの「まだ抜けないんです!」宣言。
家族はドキドキハラハラ。私は全身麻酔でグーグー。
手術室で行われていたことは、
髄内釘のメーカーさんに抜くための機械を持って来てもらう
↓
メーカーさん「これで絶対抜けます」自信満々
↓
機械壊れる!!抜けない!
髄内釘が想定よりもたっぷりのセメントでがっちり固定されている模様。
人力で引っ張る!
↓
もうちょっと骨を余分に切ってみる
(結局大腿骨は半分くらいになった)
↓
交代でとにかく引っ張る!
↓
繰り返す
↓
動いた!!!
結局手術時間8時間、輸血2本の大手術となりました。
イケメンのO先生は整形部長なのに、普段は真面目で病棟ナースから「キング」と恐れられている方なのに、楽しそうにというか笑いをこらえながら話すには、
向うの先生3人とこちらから応援の1人、力自慢が交代で、疲れたら代わっての繰り返しで引っ張った。
動いた時はY先生「光が見えた!」と思った。
終わってから応援の先生疲れ果てて帰って来て「こんな消耗したの初めて」と言った。
過ぎてしまえば笑い話ですが、麻酔から覚めた時は泣きたいくらい身体中が痛かったです、私(T_T)
どうしても抜けなかった時の為に、膝関節も人口の物に置き換える用意もしてあったとのこと。
そうならなくてよかった~。
医者としてはやっぱり、健康な部分は本人の物をできるだけ残しておきたい。
だから1回目の手術も、選択として間違っていなかった。
あの時点で股関節には異常がなかったから。
そう説明されて、2回も手術しなければならなくなったことも、少し納得できました。
(1回目のが長持ちしてくれれば一番良かったんですけどね。)
そして、やっぱりこの先生イケメン!と思ったのは
「なかなか抜けなかったのは、それだけ骨が丈夫だったってことだからね」
「また旅行に行けるようになりますよ。」
確かに!
転移が広がってて骨が脆くなってたりしたら、大の男が4人でうんとこしょどっこいしょ、にはならなかったでしょう。
そこは喜んでいい所ですね!
何だか色々納得して、いい気分で病院を後にしたのでした。
ありがとうございます
にほんブログ村