自分を受け入れるまで~9.残された時間の長さは? | 蟹、退治中 (乳がん生活)

蟹、退治中 (乳がん生活)

2012年12月 乳がん告知
13年2月 右乳房切除術(HER2 3+、ER +、Pgr -、リンパ管侵襲あり)
3月から抗がん剤(AC)、ハーセプチン、ホルモン療法の
術後治療を提示されるも、若き主治医の方針は一転、二転。
主治医を変え、ハーセプチンとフェマーラで治療中に
転移発覚

Her2陽性乳がんは、しばらく前まで
「予後の悪いがん」と言われていたそうです。
簡単に言ってしまえば、治療の難しい、
死に至りやすいがんです。
それがハーセプチンの登場で
「治療できるがん」に変わったと聞いていました。

それで何となく安心してしまっていましたが、
全てのHer2陽性乳がんに
ハーセプチンが効く訳ではないのですね。

私の場合、ハーセプチン中に転移したということは、
Her2陽性であっても
ハーセプチンが余り効かないタイプだった、
ということだと思います。



分裂スピードが遅いタイプのがんであることも
わかっていました。

にも関わらず、
1年とちょっとで、大腿骨への転移は
自分の体重で折れてしまうほど進んでしまいました。
肝臓にも5か所、鎖骨への転移もありました。

1年前に全摘した時は、リンパ節を含め、
見える形での転移はどこにもなかったのに。




どうやら私の身体は
恐ろしいスピードでがんに侵されているようです。

骨折で生活は一変してしまいましたが、
骨への転移は命には関わりません。
一方、肝臓に転移したがんは
命に直接関わるのだそうです。

今の薬(ハーセプチン、パージェタ、ドセタキセル)で
がんの進行をくい止めることができるのか。
薬が一時的に効いても、
耐性ができてしまうというけれど・・・。

あり得ない、と思えるくらい速い
がんの侵襲スピードに
どこまで太刀打ちできるのか。



私に残されている時間は、
思っていたより短いのではないだろうか。

あとどのくらい、家での生活を続けられるのか。

もしかしたら年単位ではなく、
月単位になる可能性もあるのではないだろうか。



もしそうなら、主人と一緒にいる時間がもっとほしい。
(この頃主人は忙しく、
病院の送迎のために仕事を休んでもらうことも
できませんでした。)

どうせ死ぬんだったら、
今のうちに杖で歩いておくのはダメなの?
歩行器や車イスなんかじゃなくて。


(一年前を振り返って書いています)



ありがとうございます

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