ウィッグ試着 (今度は真剣!) | 蟹、退治中 (乳がん生活)

蟹、退治中 (乳がん生活)

2012年12月 乳がん告知
13年2月 右乳房切除術(HER2 3+、ER +、Pgr -、リンパ管侵襲あり)
3月から抗がん剤(AC)、ハーセプチン、ホルモン療法の
術後治療を提示されるも、若き主治医の方針は一転、二転。
主治医を変え、ハーセプチンとフェマーラで治療中に
転移発覚

ウィッグのお値段。

実は、1万円くらいかな~と思っていたのです。

何の根拠もなく。

ただ、自分のお小遣いで抵抗なく使える金額がそれくらいだったので。

数万円の出費の時はいつも、ダンナ様に相談して出していたので、

ウィッグもその位だったらいいな~、と希望的観測で。


ネットで調べたら、安いのは数千円。

ちゃんとしたメーカーのは、3万くらいから数十万円まで。

すーじゅーまんえんですよ!!!

そんなに出せん!


安いのをいくつも買ってとっかえひっかえ、も楽しそうではあるが、

問題は合唱団である。

病気のことを知っているのは一部の人だが、

人の口に戸は立てられない。


「先生髪染めたのかな?」

「実はね、ヒソヒソヒソ」

「ほんと~?お気の毒」

「センセー大丈夫?無理せんでよ!」バシッ!(←背中を叩く音)

「センセー、体にいいから、食べな!」バシッ!

「センセー、これがんに効くんだってよ、ほら、持っていきん!」バシッ!


いやいや、大阪のおばちゃんじゃないんだから、それはないだろうが。。。


生え揃うまで使えそうな物を、一つは用意しておきたい。

4月にはおそらく、長~い友だちとさよならするのだ。

潜入レポなんぞをやっている場合では、ない。

医療用カツラのスヴェンソンが、週に1回、病院で試着相談会を開いているので、

昨日行ってきました。


早速、頼んであった、お値段の安い物から試着してみる。

前もってこちらの希望を伝えてあったので、

それほどの違和感もなく、一安心。

内心、これで決めよう、と思ったけど、

折角だから他のも試着してみようラブラブ


値段の違いは、ベース部分の、伸縮性の生地の違いとか、

毛の質の違いとか、分け目から見える頭皮の部分のきめ細かさとか。

頭に合わせてダーツを取って縫ってくれる、セミオーダータイプの物も。

やっぱり高い物は、つけ心地も、見た目も、いい!


お手入れが楽と言われているミックス毛でも、色々あるんだ。

人毛と人工毛の割合だけじゃなくて、人工毛の質の良し悪し。

人工毛は、摩擦に弱いので、擦れ易いうなじ部分が痛んでくるけど、

いい人工毛はコーティングがしっかりしていて長持ちする、のだそうだ。

20万くらいするのは、手触りサラサラで、

シャンプーのCMの、長い髪が風になびいて・・・・・・の、あの感じ。

自分の毛よりいいんじゃないかと思える。


結局、最初に試着した、5万円弱の物にしましたが、

どれを選ぶかは、価値観の違いですね。

髪を失うなんて耐えられない!という人は、

良い物を買って、少しでも明るい気持ちになればいい。

治療も人それぞれ。

ウィッグも人それぞれ。


そうそう、他の患者さんの依頼で、

1万円くらいのネット式つけ毛も持ってきていたので、こちらも試着!

フルウィッグより軽くて楽~音譜

色々試せて、ラッキーでした。