よくわかる?乳がん~診断結果の見方 | 蟹、退治中 (乳がん生活)

蟹、退治中 (乳がん生活)

2012年12月 乳がん告知
13年2月 右乳房切除術(HER2 3+、ER +、Pgr -、リンパ管侵襲あり)
3月から抗がん剤(AC)、ハーセプチン、ホルモン療法の
術後治療を提示されるも、若き主治医の方針は一転、二転。
主治医を変え、ハーセプチンとフェマーラで治療中に
転移発覚

再び、組織診の報告書より


「右乳腺腫瘍針生検には、繊維間質を伴って異型細胞が索状、胞巣状に

浸潤増殖する浸潤性乳管癌が認められます。」


乳がんは、大きく分けて3通りある。

・非浸潤がん

   がん細胞が乳管や小葉(乳腺組織)の中にとどまっている

・浸潤がん 

   がん細胞が乳管や小葉を包む基底膜を破って外に出ている

   乳がんの多くがこれで、放っておくとリンパ管や血管に入り、他の臓器に

   転移してしまう

・バジェット病

   非浸潤がんが乳頭に達して湿疹のようになっている


私の場合は

「右乳房のしこりの組織を針で採ってみたら、乳管で発生し、回りに広がってるがんが見つかったよ」

ということですね。



「一部に乳管内病変も見られます。」


=「乳管内にがんではない、良性(?)のものもある」



「Hisological Grade 2 (3+2+1)」

組織学的異型度。がんの悪性度(顔つきの悪さ)を1~3の3段階で表すもの。

数字が大きいほど悪さをしやすい。


=「悪性度は中くらい。しとやか美人でもなくスケバン(死語か?)でもなく」



「HER2 score 3+」

ハーツースコア。がん細胞の増殖を促す働きの強さを0~3の4段階で表すもの。

数字が大きいほど、えさを取り込むための「手」がいっぱいあるがん。


=「かなり食い意地はってる。転移に要注意(でも兵糧攻めには弱いよ)。」


本人は少食なんですけどねY(>_<、)Y



「Ki67 <20%」

キーろくじゅうなな。がん細胞の増殖能マーカー。

20%は基準値(今は14%としている病院もあるとのこと)で、

数字が大きいほど悪性度が高い。


「悪性度はまあ中くらい」



「ER 4+2=6 (positive)、 PgR 0 (negative)」

乳がんには、女性ホルモンに依存して大きくなるものがある。

ERはエストロゲン受容体(レセプター)、

PgRはプロゲステロン(黄体ホルモン)受容体。

ホルモン感受性がある(ポジティブ)、ということは、

ホルモン治療が効く、ということでもある。


私の場合、

「女性ホルモンのエストロゲンには感受性があるけど、プロゲステロンは関係ないタイプ」



がんの「ステージ」はよく聞くけど、

がんを表す数値って色々あるんですね。

長くなってすみません。

納得して治療を受けたい性格は親譲り。



さて、この結果から見る限りでは、

目に見える転移がなくても、

手術後に抗がん剤投与の可能性が高そうだ。


ちょうど、来週、地元の文化会館で

「ウイッグ・かつらフェア 大展示試着・即売会」があるって

折り込みチラシがはいったところ。

医療用かつらも扱ってるところだから、

早速下見に行ってこようと思う。