再び、組織診の報告書より
「右乳腺腫瘍針生検には、繊維間質を伴って異型細胞が索状、胞巣状に
浸潤増殖する浸潤性乳管癌が認められます。」
乳がんは、大きく分けて3通りある。
・非浸潤がん
がん細胞が乳管や小葉(乳腺組織)の中にとどまっている
・浸潤がん
がん細胞が乳管や小葉を包む基底膜を破って外に出ている
乳がんの多くがこれで、放っておくとリンパ管や血管に入り、他の臓器に
転移してしまう
・バジェット病
非浸潤がんが乳頭に達して湿疹のようになっている
私の場合は
「右乳房のしこりの組織を針で採ってみたら、乳管で発生し、回りに広がってるがんが見つかったよ」
ということですね。
「一部に乳管内病変も見られます。」
=「乳管内にがんではない、良性(?)のものもある」
「Hisological Grade 2 (3+2+1)」
組織学的異型度。がんの悪性度(顔つきの悪さ)を1~3の3段階で表すもの。
数字が大きいほど悪さをしやすい。
=「悪性度は中くらい。しとやか美人でもなくスケバン(死語か?)でもなく」
「HER2 score 3+」
ハーツースコア。がん細胞の増殖を促す働きの強さを0~3の4段階で表すもの。
数字が大きいほど、えさを取り込むための「手」がいっぱいあるがん。
=「かなり食い意地はってる。転移に要注意(でも兵糧攻めには弱いよ)。」
本人は少食なんですけどねY(>_<、)Y
「Ki67 <20%」
キーろくじゅうなな。がん細胞の増殖能マーカー。
20%は基準値(今は14%としている病院もあるとのこと)で、
数字が大きいほど悪性度が高い。
「悪性度はまあ中くらい」
「ER 4+2=6 (positive)、 PgR 0 (negative)」
乳がんには、女性ホルモンに依存して大きくなるものがある。
ERはエストロゲン受容体(レセプター)、
PgRはプロゲステロン(黄体ホルモン)受容体。
ホルモン感受性がある(ポジティブ)、ということは、
ホルモン治療が効く、ということでもある。
私の場合、
「女性ホルモンのエストロゲンには感受性があるけど、プロゲステロンは関係ないタイプ」
がんの「ステージ」はよく聞くけど、
がんを表す数値って色々あるんですね。
長くなってすみません。
納得して治療を受けたい性格は親譲り。
さて、この結果から見る限りでは、
目に見える転移がなくても、
手術後に抗がん剤投与の可能性が高そうだ。
ちょうど、来週、地元の文化会館で
「ウイッグ・かつらフェア 大展示試着・即売会」があるって
折り込みチラシがはいったところ。
医療用かつらも扱ってるところだから、
早速下見に行ってこようと思う。