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Leitmotiv

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「申請でしたら、お隣の窓口へどうぞ」


受付の男はそれだけ言うと、すぐさま視線を落としてしまった。


ええ。はい、私、忙しい、なう!
って態度だった。


一周してもはや許してやりたかった。


どうして人と接する仕事なのに
わざわざ、退屈そうなのか


あからさまな義務感をかもしだして
誰得なのだろうか


結局、混み合っていたので椅子に腰掛ける。
よくある座りスペースはご自由に系の、雑多な待ち合い椅子。


と、


まさにそこをテーブルにして、小さな女の子が任天堂3DSに興じまくっていた。


無垢、というか、ひたすら無邪気。
不思議と自分が汚れた気分になる。


もちろん、その子に罪はなくて


あるとすれば、あの受付の男だ。
(カンペキに根に持ってる)


あながちでも、ハズレでもないとも、思う


あの業務を強いている、
いわば上に、彼は疲れさせられてる


そのお上が誰で、どんなで、
馬鹿でも天才でも


要はその、上下の構造が罪なんだと思う


お上自身、結局疲れているのだ
だから下にストレスは伝い落ちる


雨漏りと同じ。もろい天井は、屋根は
静かに家屋を腐らせていくーー



「次の方どうぞ~♪」




まさにどストライクなハスキーボイス!
跳ね上がる視線が期待通りの美女をとらえーー


…るわけではなかったりする。
いや、しかし…うん。目を閉じれば大丈夫。


DSな女の子が、母親らしき女性に連れられ、ミスハスキーのもとへ向かった。


手を振られたかったものの、彼女の視線はどうやら立体視に釘付けだ。


不思議と自分が汚れてる気がすr


無邪気と汚れの境界
それはどこから、が問題じゃない


汚れてる意識にすこし
しがらみがあるだけ


しがらみ、略してみるとシミ
落として落ちるものではなかったりする




無邪気からだんだん、人間はしがらまれていく


もはや逆に、なんで最初は無邪気なのか
どんだけ無邪気なのか!(ちょっぴりDS恨んでる)


子供がどうして
大人みたくしがらまれておらず


汚れておらず、
無邪気なのか


ひとつは無知だから
いうなら、経験がないから


悲しくいうなら
笑えなくなることを知ってるから


明るくいうなら
周囲を笑顔にできるから


うんうん。同じく僕も
子供には、とくに、あの女の子には


笑っててほしいねぇ(腕組み&うなずき)




泣きわめいたり、笑ったり
そうっすよ、ひたすらに感情的なんすよ


しがらまれてる連中は、そこをおさえてる
だから子供に無邪気って印象をもつ


圧倒的に解放的で、しがらみなく自由な
そんな彼らと自分たちとを比べて


無邪気、純粋、無垢って思う


「申請でしたら、お隣の窓口へd」


例のお疲れさんの案内がまた聞こえる。
振り向くと、ゴツい兄ちゃんが来た。


目が合ったら殺されると思ったので、
逸らそうとしたら目が合っちゃった。


オワタ
まだ手続きしてないのに


しかし、兄ちゃんはなにを思ったのか、
こんな可愛い獲物を見逃し(泳がし?)


自由気ままな椅子の後ろに座った。
取り出すはスマホ。時代の申し子。


ほっと胸を撫で下ろす
彼らにだって好きになるものがあるのだ




どんな人にだって手続きがある、色々と
向き合う窓口もたくさんある


案内されて、迷って
気ままな椅子に腰掛けては萌えたり、待つ


面白いことに、みんなある、って事実は
そんなにしがらみを感じない


むしろ安心感さえある
そのくらい、日々不安なのかもしれないけど


きっと無邪気には戻れないんだろうな
子供にも戻れないんだろうけど


でも、無邪気にも、子供にも
「なる」ことはできるし


誰にでもそれはできるとも思う


というか、それができないから
しがらみになってるんだと思う


こんな待ち合い椅子に腰掛けて
手続きしようとしてる時点で


無邪気さも、子供らしさも押さえつけて
自分からしがらまれて


大人な顔をしたがってるんです
そうしないと許されないんだもん。ね


すごくわかる


本当は子供らしさも
無邪気さも


認可されていいのに


手続きとか無しで


無条件に、永久に




なんとビックリ。本当にビックリしたけど
DSの子は帰り際に、手を振ってくれた。


きっと単に目が合ったからだろうけど、
それでも嬉しかったもんは嬉しいもん。


これは決して、あの兄ちゃんに今度は僕が手を振る方式のリレー方式ではないと思うけど


やったらそれこそ殺されるだろうけど


やってみたくなった
あの女の子を見ていたら


そういう触れ合いが羨ましくて
心の底ではそういう触れ合いを


求めてるんじゃないかなって
そんな風に思った



ミスハスキーは、実に的確だった。
無事にすんなり手続きもできた。


ゴチい兄ちゃんは電話してた。
下を向いてたから、


一瞬、手振ってみた←


降りたかったら、手は振っていいんだ
笑いかけていいはずなんだ


なにが非常識で、なにがマナー違反で
その責任の重みは、結局屋根をもろくする


雨は家屋を腐らせるためには降ってないし


羨ましく思うために
しがらまれてるわけじゃない


誰も、何も、許してくれないなら
その無条件な無邪気っぷりを


誰にも許してもらえなくても
それでも。それだって


自分なら、許せる
許せるから、あの女の子は手が振れる


でもきっとたぶんそれも


そんなこと考えてないから、なおのこと
無邪気に手が振れる


なんの待ち合いも、案内も手続きもなく
自分をしがらみから許せた時にきっと


無邪気さに手が触れる