孤独の虫

孤独の虫

早期退職し、慢性病とつきあいながらの日々や思い出すことなど。

午後の空。

 

秋がやってきた。

 

 

鰯雲が切れ切れになって雲の縁はうっすら橙色を滲ませ始めている

 

わたしは静かなる空に風が吹く雲間を固定する

 

鳥は見かけず飛行機も飛ばない

ただ目に入る空と雲

 

すると何かが地上にいる者の胸に流れ込む

 

途方もない悲しみ寂しさ侘しさ一度たりとも理解された記憶のない砂漠

薄ら橙色の光りに紛れて静かに射し込んでくる

膠着した時間と魂の隙間さえ凍りつく

 

 

 

何故ゆえ美しいのか。