お母さんというのは、


子どもの成長のプロセスに従って、


やることが変わってくる役割です。




子どもが小さいうちは、


食事のことや、生活のこと、遊びのことなど


環境を整えることに心を砕くでしょう。




その後は、幼稚園・保育園選びに奔走し、


ママ友との関係、園のお手伝い、降園後遊び等々、


小学校入学後はお勉強、お友達付き合い、


習い事、また学校のPTAや行事のお手伝い他など。




そうこうしているうちに、中学校入学です。




小学校高学年以降になると


たいてい一人で行動できるようになってくるので、


親として子育ての負担はかなり減ります。




中学生以降は尚のこと。




親として、やれやれと思っていると、


反抗期に入ってきます。




反抗期の彼らには言いたいことが


山ほどあります。




中でも大人に対して突きつける問いがあります。




「お母さんは、世界のために何をしているの?」




もちろん、彼らが明確に同じ問いをするとは限りません。




けれども、大人への入り口に立っている、


この時期の彼らに共通する問いなのです。




彼らは大人に対してがっかりしたくないのです。


これからの道を指し示して欲しいのです。




そんなときに、決して


「これからお金がかかるから、


パートに行かなきゃいけないのよ」


「くじで当たってしまったから、嫌だけど


PTAの仕事をしないといけないのよね」


あるいは


「子育てに手がかからなくなって、


本当にやれやれ」


あるいは


「まだまだ子離れできそうにないわ」etc


などと言わないでください。




これが本心だとしたら、


子どもたちは、生きる希望を失います。




何のために大人になるのだ、


大人になっても全然楽しそうじゃない、


もう、子どもじゃないのに、


それなら子どものままがいいetc




この時期の反抗期は、


主に母親に向かいます。




母親が生活のためだけ、


自分の(子どもの)ためだけに生きている、


自分の人生を生きていない、


ということは、大きな失望です。




けれども、母親の役割に一生懸命であればあるほど、


このことに気づくことがなかなかできません。




こうして、悪循環に陥り、親子関係が詰まってしまいます。




下に小さなお子さんがいる場合も、


上の子の、この成長についていくことが


なかなか難しいかもしれませんが、


どの子も突きつける問いですので、


やはりここは上の子の成長に合わせて、


胸をはって答えられる答えが必要です。




「子どもたちがもっと楽しくいきいきと過ごしやすいように、


PTAを頑張るね!」


「お母さんの仕事を通して、お客さんたちが笑顔になるように、


頑張っているんだよ!」


「みんなが幸せになるために、美味しくて安全なお料理を


教えられるように勉強しているのよ!」etc




子どもたちは、自分のお母さんが、


世界のために、世界を良くするために、


生きていることを真に望んでいます。




この世界で、地球で生きていくことが、


楽しみになるような生き方の最も身近なお手本が


お母さんであり、お父さんです。




「私は、生活のためにレジで働いているだけで・・」


という方は、


「お客様のために、笑顔を欠かさず、


その日一日が嬉しくなるように、


笑顔の輪が広がるように心がけています」


と言葉と心を変えて下さい。




お母さんが自分の人生を生きていなければ、


進路を決めていかなくてはいけない時期の子どもたちも、


その先生きていく希望が失われてしまいます。




ということは、高校受験をする場合も、


なかなか前向きに進路を決められなかったり、


しない場合も、無為に過ごしてしまう可能性が高くなり、


時には、反抗期が激しくなることもあり得ます。




ぜひ、お子さんが中学生になる前に、




「お母さんは、世界を良くするために、


~~~をして、喜んでもらっているのよ!」




と胸をはって答えられるお母さんでいて下さい。




自分たちだけ、自分のためだけに、というのはNG。


子どもたちは望んでいません。(透視透聴による)




ですので、


「あなたたちのお弁当作りやPTAで、忙しくて、


自分のことどころじゃないわよ」とか、


「お母さんは、家族みんなが幸せなら十分。


それ以上は望まないわ」etc


というのも、実は違います。




子どもが育つのは、本当にあっという間です。


ぜひ、ご自分の好きなことを追求する、


生まれてきた目的を果たしていくことを


今から目指していきましょう。




子どもたちとご自分のためにも。




あなたの人生の目的は何ですか?