先日の日曜日、電車に乗ったときに、
ベビーカーでずっと泣いていた、
2歳くらいの女の子。
すぐ近くにお母さんが立っていました。
車両は満員ではないけれど、比較的人がいっぱい。
立っている人もそれなりにいます。
そんな中、車両全体に響き渡る声で、
切れ目なく泣いたり主張したりしていました。
その女の子は年の割には言葉がはっきりしていて、
(女の子だから?)
駅に停車すると、
「降りたい!」「靴いらない」
また、ママに何か言われたのが嫌だったのか、
「ママ、あっち行ってて!」「来ないで!」etc
そういわれて、ママは背を向けて一歩離れた場所の
手すりにつかまっていました。
乗客の殆どは、何事もないかのように、
じっとしていましたが、少し目をやる人、
私のように、つい気になってちらちら見てしまう人も
中にはいました。(私ほどではありませんが^^;)
少し離れてはいましたが、
私自身は、子どもの心が手に取るように
伝わってくるので、いたたまれない気持ちでいっぱい。
叫び泣きしているその子に、
心の中で思わず
「がんばれ~!お母さんに伝わるように!」
と、エールを送っていました(苦笑)
その一方で、お母さんがなぜそんな態度なのか、
対応なのかも、おおよそ見て取れるので、
悲しみとともに、やはりエールを送っていました。
「子どもの気持ちを受け止めてあげて。
いろいろあるけどまずはそこから。
がんばって!」
私たちが降りる少し前に、
そのお母さんがその子を抱っこして、
外を眺めているようになると、
その子もようやく落ち着いてきました。
そうだよね、抱っこされたかったよね。
ママに分かってほしかったよね、
つまらないから、外を見せてほしかったよね。
「あっち行ってて」は「こっちに来て抱っこして」
「ママ来ないで」は「ママ来て」
子どもたちの言葉は時々反対言葉です。
私がたびたび「子どもの言葉をうのみにしない」
というのはそういう意味でもあります。
また電車の中、バスの中など公共の場の中では、
子育てのネタがあればあるほど楽です。
今は子ども用のアプリなどもあるようですが、
できるだけ、電子機器に頼らない、
アナログな手遊び、折り紙、小さな本、お絵かきとメモ、あやとり、
ハンカチ、または小さなおやつなど。
急いでいて、特に用意ができなかったとしても、
手持ちのものでできることって必ずあります。
まあ、そうはいっても眠たかったり、暑かったりで、
何をしてもご機嫌が悪いときはあるのですが。
それにしても、あのときの乗客の方たちが、
響き渡っていた泣き声に、それほど、ネガティブな
感じではなかったのが、私的にはとても嬉しい気持ちでした。
日曜日の昼下がり、というのが、その場にいる人たちを
なんだかのんびりとした気持ちにさせていたのかもしれませんね。
ともかくも、あの女の子とママが落ち着いて良かった!