人生で一番大切だったものを失ったこと。
それを気づかせてくれたのが、アーティストの優里だった。
ドライブ中にラジオから流れる曲が気になり、
家に帰って調べて出てきた「ドライフラワー」。
歌詞を読んで初めてあの子の気持ちを理解したのだった。
余裕のない二人。
気づけば喧嘩ばかり。
二人しかいない部屋で貴方ばかり話していた。
あの子はきっとそう思っていたんだろう。
そう思えるほど今までの生活に見事にリンクしていた。
でも、本当に合わない二人だったのか、
どうしようもない現実を見ても尚、そう思ってしまう。
合わなかったのなら、見せてくれていた笑顔は嘘だったのか。
僕の喜びは単なる自己満足だったのか。
きっと全部本当だったけど、あの子はそれが苦しくなったんだろう。
そう思わせてしまうほど追い詰めてしまった。
甲斐性がないせいで、最後まで守ってあげられなくてごめん。
新しい人と並ぶときは、ちゃんと上手くやれてほしい。
僕との思い出も、その時には色褪せていてほしい。
あの子が心から幸せになることを願っています。