書家 片山諭志 オフィシャルブログ -43ページ目

   書家 片山諭志 オフィシャルブログ

      日常の思いや作品を載せています

日本の伝統芸能「能」「狂言」を

鑑賞してきました




今回は人生2度目の鑑賞



前回から2、3年経っていたけど能楽堂に

入るとやはり心身が引き締まる







能・狂言には非常に多くの演目が
あり、今日鑑賞したものは


狂言 「合柿」

能 「隅田川」


という名曲





ところで能と狂言の違い分かりますか?



狂言は喜劇で

「~でござる」という

会話調のセリフが特徴


演じられる時代によって少しづつ
変化するのに対し



能は悲劇で

観阿弥・世阿弥などが作った台本を
そのまま変わらずに伝わったもの

文語は「~候(そうろう)」調で

歴史上の有名な武将や場所が出てきます



毎回、始めに解説があるので前もって
あらすじを頭に入れ鑑賞できるので
ありがたいのです🙏



解説の冒頭で今日言われた事



それは能を鑑賞する時に最も必要なのは



「想像力」✨✨✨



だということ



能の舞台は基本的にセットも何も無く


松の絵が描かれた背景のみの舞台で
あらゆる演目が演じられます


鑑賞者は演者のセリフからその場の

情景を想像(イメージ)する



特に今日の演目は事前に解説を聞いて

なかったら理解できなかったので


改めて想像力の重要性を実感✨



また初めに演者(演者、太鼓、笛、謡)が
舞台に上がるとそのまま誰も舞台から
袖に出ないので


閉幕までの90分間緊張が続く💦



能には飛んだり跳ねたりのような早い
動作や笑いはほぼ無いけれど

 


 

立つ、歩く、周る、座るという
一つ一つの所作が美しく




演者のセリフ一つ取っても真剣かつ
丁寧でとても心が洗われます😌



映画や演劇のような演出は無く

むしろ想像力を使わないと何が何だか
チンプンカンプンですが



逆に現代人の私達にとっては
とても必要なものだと感じます



そして能が大成した一つに
世阿弥が著した芸論書「風姿花伝」に



秘すれば花なり



という言葉があります



私はこの言葉に大和の心を持った
日本人としての品位品格を感じます✨



もし、興味あれば調べてみて下さい♪