西日本豪雨災害被災地の岡山県倉敷市真備町。前例のない豪雨から約一ヶ月経過しようとしていますがまだまだやるべき事が多くあります。人手が要ります。倉敷市内に入り真備地区に向かうまでは至って何も問題ない日常の風景、生活感を感じましたがあるポイントを超えると突然風景が変わります。現実を目のあたりにしテレビや新聞で見ていた印象よりはるかに大きな被害という事がすぐに分かりました。真備地区以外にも他県で多くの被災地があり本当に一人一人の力が今必要です。この日は二班に分かれて納屋の荷出しと庭の土砂出し、ゴミ集積所までの運搬を完了。それなりの思いを持ってみんな県外から集まったメンバー。作業が始まると没頭したり、前半からぶっ飛ばしてやりがちですが今回は猛暑の中の長期戦です。目の前の作業だけでなく前例のない暑さの中、大事なのは声を出すこと。みんなで声を掛け会う事を意識しました。それにより、周りを見れる事や始めまして同士でもコミュニケーションが取れ作業効率が上がります。危ない箇所・モノを伝え合う事や作業しやすいように通路を開ける配慮、ガラスの破片を見つけたら伝え片付ける、がんばり過ぎずお互いの顔色を見て休憩をマメに取る。チーム内で優しく。そして良い意味で適当に。午後からはみんなの雰囲気がさらに良くなり笑顔も増えました。始めまして同士の中にボケとツッコミの会話があったり、運搬中の軽トラの荷台の上でアツイ思いを語りあったり。作業終了間際には今回被災されたおじいちゃんとおばあちゃんから災害当日の状況や納屋の思い出話など色んな話を聞けたし、手伝わせてもらったうちらの想いも伝える事ができとても良いコミュニケーションができたと思います。お二人とも途方にくれておられたようで「ひどかった納屋がキレイになり夢のよう。本当にどれだけ感謝しても感謝しきれない」とボロボロ泣かれてましたが「困った時はお互いさまです。自分らはみんな好きで来ているだけですから」と伝えるメンバーの優しさにみんなも涙。終礼後はそれぞれのメンバーがそれぞれの日常に戻っていきました。真備ではまた明日も明後日もその次の日も作業があります。この日の復旧現場を見た時、正直大変だと思いましたがやっぱ人足です。一人がどれだけがんばってもたかが知れてます。五人、十人いたらそんなにがんばらなくてもみるみる作業が進みます。一人の負担も減るのでみんなのためにもなります。次は西へ移動して別の被災地で活動してきます。