午前中『ミカエル祭』、
夜は10年生の悲劇観劇でした☆
まず『ミカエル祭』から。。。
シュタイナー学校は授業の中で
劇がとても重要な位置づけなのです。
そして『ミカエル祭』は2年生が初めて行う劇。
この劇は、光と闇のお話です

0歳~7歳は
夢の中で過ごしていた
まだ目覚めていなかった
子供たちの意識が
少しづつ目覚め出して、
自分の中に、
光と闇を感じる時期。。。
それがまさに
この2年生の頃の時期。
だから
この時期の子供たちって
それまでは「みんな一緒」
だったのが
ちょっとお友達に意地悪をしたり
先生や親にちょっぴり反抗してみたり
または
時々気持ちが不安定になったり。。。
そんな過渡期の時期なんですね。
だから2年生の
学校での授業は
「聖人伝」や「寓話」
などをするのだそうです。
ブッダやキリストなど、
とても崇高な聖人のお話と
愚かな行動
(ちょっとズルかったり嘘をついたり)
をする動物のお話。
そんな対照的なお話を通じて
自分の中にもある
2つの意識を学んでいくのです。
そう、それは
自分の中にも存在する
いじわるな気持ちと優しい気持ちだったり、
正義と悪だったり、
嘘をつく自分と正直な自分だったり。。。
少しづつ目覚めながら
この時期の子供たちは
大きな葛藤をしているのだそうです。
だからこそ、
その一環として
2年生は『ミカエル祭』で
光の役をします。
闇の役には6年生。
闇の役の6年生は
2年生にとっては
ものすごく大きな存在

そんな大きな存在が、ものすごく強いドラゴンになって
光の役の2年生に襲いかかります

2年生はみんなで力を合わせて、
そして人間の力だけでなく
ミカエルの力を借りて
大きなドラゴンを倒すのですー

小さな小さな2年生が一所懸命に
大きな大きな6年生に立ち向かっていく時、
その様子に、
何故か涙が出るほど
感動してしまうのは
自分の中の小さな光が
闇に向かっていくのを
感じるからなのかもしれません(>_<)
そして闇の役をしている
6年生の雄姿と
その凛々しい歌声は
はち切れんばかりの
ものすごい生命力で
これまたものすごく
身体が感動するのです。
そしてその後ろでは、
来年はドラゴンになる5年生が
歌を歌い、笛を吹きます。
ちなみに
うちの娘は5年生。
今朝も笛がまだ覚えられない
といって必死で練習してました(^-^;
ま、それは置いといて

小さな2年生の後ろに立つ
5年生のその姿は
6年生ほど大きくないけれど
もうすっかり大きなお兄さんとお姉さんたち。
来年はもうドラゴンなんだと思うと
何だか感慨深くなります。。。
シュタイナー学校の劇は
とても素朴な劇なんですが
何故か観る人の心が
大きく動くんです。。。
それはきっとそこに
大きな「何か」があるから
だと思います。
それは子供たちの気持ちだったり
先生方の想いだったり
親の想いだったり。。。
そしてそれらを包む
何か「大いなるもの」
を魂が感じるから
かもしれません。
そんな大きな
「何か」がそこに
あるからだと思います。
私は特に
特定の宗教は
持っていないのですが
シュタイナー学校でも
特定の宗教だけを
学ぶこともしないのですが
大いなるものというのは
自分の中にも
確実にあるんじゃないかな
と思います。
そして夜は10年生の悲劇。
もちろん悲劇ですから
重いです。。。
子供たちは演劇のプロではないですし
授業として演劇を行っていますので
これは観せるためだけの演劇ではありません。
じゃ、なぜ、演劇なのか。
ちゃんと先生方に
聞いていないので
シュタイナー学校としての
考えではなく
ただ単に私が感じているだけなんですが
毎年毎年
いろんな学年の演劇を
見ていて感じるのは
「感情」について
と
「意志」の力について
「感情」
は、たぶん生命にとって
すごく重要だと思うのです。
「感情」や「気持ち」、「想い」
がないと
新しいものを産み出したり、
発展や成長が無い気がするし
人間の「感情」や「想い」は
実はものすごいパワーを
持ってると思う
だからその生命エネルギーを
どうやって使うのか
つまり、
自分の命をどうやって使うのか
そんなことを学ぶために、
演劇を学んでいるんじゃないのかなって
思うんです。
演劇を通して
人間の意志や意図というものを
深く感じる学びなんじゃないかと思うのです。
今日のお話は
王の座につくために
主人公は
兄弟も友人も親も
みんな殺していくのですが

道徳的にどうのこうのでなく
感情を一杯味わうこと
これが成長する上で
実はものすごく
大切なことなんじゃないかと思うんです
光の感情も
闇の感情も
沢山味わうこと
そういった味わいを演劇を通じて
丁寧に深くしていくからこそ
本当に人生を
作っていけるんじゃないのかなって思いました。
でも、今度演劇についてちゃんと
先生に聞いてみようっと

あーっ、私も演劇やりたくなってきたなー
