4連休、皆様いかがお過ごしでしょうかっ??


わたしは酔っ払って朝起きたらまた痣が増えてました!!爆

階段でこけた覚えがうすらぼんやりあるのだけどあれはどこだったんだろうwww




とゆーわけで!!


本日は、ずーっとずーっと、なかなか書けずにいた映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』のご紹介をば!!



石原慎太郎大先生の脚本・総指揮で作られたこちらの映画は、2007年公開ということで、めちゃくちゃあどけない倫也さんの無邪気な笑顔がいちいち胸にぐさぐさ突き刺さる素晴らしい作品に仕上がっております……。


【作品紹介】
舞台は、1945年初夏、太平洋戦争末期の鹿児島県知覧町。多くの特攻兵たちが飛び立ったこの町で、「特攻の母」と呼ばれ、特攻兵たちに慕われた女性がいたーー

彼女の名前は、鳥濱トメ(岸惠子)。
軍用指定されていた富屋食堂を営んでいたトメは、食堂に日夜足繁く集う飛行兵たちを我が子のように可愛がり、彼らに少しでもいいものを食べさせたい、と着物や帯を売り材料を仕入れては、彼らに温かな食事を振る舞っていた……。



モデルになった実在の方(史実に対する細かい忠実さはさておき)が多数いらっしゃいますが、シンプルに映画作品として見どころを書いていきます!



まず!
トメさん視点なので、新しい部隊が続々と到着してはほんの短い間にいろんなドラマを紡いで、いろんな思いを抱えて飛び立っていく……、という描き方が上手で、そこが切なさを際立たせているなーと感じた作品。。

岸惠子さんの柔らかくて温かい、でもどこか淡々としたモノローグが本当に素晴らしくて泣けるのである……。
鹿児島弁もいいよね………!

温かな言葉………!!




はい。



見どころ!!





★ベスト4!!(謎にランキング形式ww)

出撃後、天候不良により知覧に引き返した、第47振武隊、荒木隊隊長・荒木(田中伸一)少尉が、第71振武隊、中西隊隊長・中西正也(徳重聡)少尉と特攻兵たちの宿舎で再会するシーン。
中西隊の面々は知覧に到着したばかりで、彼らが荷ほどきをしている最中に繰り広げられる2人の会話。
士官学校時代を懐かしがる流れですごくフラットに展開する以下のやりとり。

中西少尉「次の出撃は?」
荒木少尉「……明朝5時だ」

ここで中西隊全員の動きがぴた、と止まる演出。
特に誰も何も言わないのがまたよくて、このシーンのこの一瞬ですごくいろんなことが表現されている……! と思って震えた。


★ベスト3!!

↑ の流れで「じゃあ今日はパーっと飲むか!」となってみんなで宴会をするシーン。
1人ずつ自己紹介をしていくのですが、ここで第71振武隊中西隊隊員・河合惣一(中村倫也)軍曹の話し方にご注目を!!
いわゆる軍人喋りじゃない、めちゃくちゃ普通の少年。という感じのテンションで、「えー、信州上田出身、河合惣一軍曹です。えー、絵を描くのが得意です。恋人に似顔絵を贈りたい方は今夜のうちに」と何だか大学の新歓コンパを彷彿とさせる自己紹介。19歳ってちょうどそれぐらいの歳だよね……と胸がきゅーっとなる名場面。
倫也さんの幼い顔と表情が相まって、みんなでふざけたり冗談を言ったり歌ったりする、若人たちのきらきらした笑顔が眩しくて辛い……。



★ベスト2!!

靖国神社の桜の木の下で皆が再会するシーン。特にこちらも台詞はないのだけど、めっちゃ笑顔で飛び跳ねながら大きく手を振る惣ちゃんがまた、ピュアな少年!って感じで可愛すぎるし、状況の悲しさと再会できた喜びと、なんかいろんな感情が綯い交ぜになりまくって苦しい名場面……。


★マイベストシーン!!


もうここしかない……。



かなり有名な史実をモチーフに作られた、出撃前日、トメさんに会いに来る惣ちゃんが蛍になって帰ってくるよとトメさんに約束するシーン。少年のリアルな葛藤にご注目を。


「なんかね、ずっと見てたらおばちゃんがお袋に見えた。
(似顔絵をトメさんに渡す)

ーー明朝、出撃します。いろいろとありがとうございました。

……おばちゃん、ここって蛍はいるの?
(季節的にまだ早いというトメさんの言葉を受けて)
俺の故郷は蛍が名物でさ、季節が来て蛍が帰ると川一面、渦になってたくさん飛ぶんだよ。きれいだよ。見るたびに夢みたいだった。

だから俺、蛍になってまたここに戻ってくるよ。(蛍なら)どこにだって行けるだろ。

……ねぇ、おばちゃん。死ぬってどういうことかなぁ。俺が死んでしまったら、誰ももう俺のことは忘れてしまうんだろ。
(そんなことない、絶対に誰も忘れないというトメさんの言葉に、何度も「ほんと? ほんとだね?」と確認して)

それならおばちゃん、俺まだ19だからさ、あとの30年の寿命、おばちゃんにあげるよ。だから長生きしてな。俺、約束するからさ」





ああああああーーーーーー。



トメさんの慈しみしかない偉大なる愛と少年のピュアさと不安定さと、なんでこんなことになったんだっけーーーーーーーーーーーーうわーーーーーーーーん。

という筆舌に尽くしがたい苦しさで吐きそうになる名シーンがこちらです。



こんな理不尽なことありますか……。涙



令和を生きる私から見た世界線だと戦略的に突っ込みどころしかない特攻という特殊任務が、当時を生きた人にとって本当はどんな意味を持っていたのかなんて知る由もないのですけれど。


みんなが天国でトメさんや家族と再会されて、幸せにしてるといいなぁ。


平和な時代 という言葉には少し抵抗があるけれど、戦禍のない日本の現状にひとまず感謝を。


そしてこんな悲しいことが二度と繰り返されませんようにと誰にともなく祈ってみる週末。




おわる。