僕が鉄砲隊に参加したのは、
戦没者慰霊のための、その行事に
参加しようと思ったから、
という理由からではなかった。
ひとつは、
鍼の先生の周りの、仲間たち、その集まりが、
楽しそうだったからである。
先生は生前、いろんな活動をしておられた。
古武術の稽古会をしたり、
在来種のハチ、日本ミツバチを保護する活動を
仲間たちとやったり、
いろいろとされていた。
僕は古武術の稽古会やミツバチの世話の指導会などに
呼んでもらって、そういうのに参加はしていたが、
呼んでくれた時に行く、という感じだった。
ミツバチを自分で飼うということはしたことが無い。
古武術は、古武術て言うのかわからないけど、
体の動かし方の工夫、練習みたいなのは、
一人で、ちょっとずつだがずーっとやっている。
これは面白い。
慰霊祭の時は、火縄銃演武をするのは
5人くらいだが、その他にも
先生の仲間が集まる。他の人たちも、
だいたいみんな顔は知っていた。
知ってるけど、それほど話したことはない、
という人もいる。
それで、鉄砲隊に入らんかと言われて、
このおじさんたちの仲間に入れてもらって、
いろいろ習ったら、(いろいろが多い)
楽しそうだな、と思ったのである。