treasures/525600min♥

treasures/525600min♥

映画、本、アートの記録。

ご訪問いただきありがとうございます。

主に映画や本、アート展などの感想を書いています。

コメント・読者登録大歓迎です♪お気軽にどうぞ。

Instagramもやっていますのでご興味があればご連絡ください。

Amebaでブログを始めよう!
最近見た映画が、気づけば全部ミュージシャンの実話ものでした。

「ジェームスブラウン最高の魂を持つ男」

ソウルミュージックの父ジェームスブラウンの伝記的映画。
ミック・ジャガー製作で作ったってのがまたアツい。
2時間半の上映時間を感じさせない面白い映画だったけど・・・。
ミュージシャンの実話物ってどうしても似たようなお話になりがちで
最近だと「ジャージー・ボーイズ」が似たような構成・ストーリーで
すっごく良かったんですよね。
なので、比べると「ジャージー・ボーイズ」の方が一枚上手かなという感じでした。

「ラブ&マーシー 終わらないメロディ」

今度は、ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンの伝記的映画。
1人の俳優が特殊メイクなどで若年~中年・老年期を演じる映画が多い中、
この映画は若い頃のブライアンをポールダノが、
中年になってからのブライアンをジョン・キューザックが演じてたのが面白い。
あの精神科医の人、いっつも悪い役ね。
メリンダ役の女優さんがよかった!
ベビーピンクのニットに白パンツにハイヒールとか、
いい女ファッションがすごく似合ってていい!
ファッションに注目です。

「Dear ダニー 君へのうた」←なにこの邦題

飛行機で見たんだけど、日本でももう公開されてるんですね。
あるミュージシャンが30年以上の時を経てジョンレノンからの手紙を受け取った
という実話からインスパイアされたフィクション。
ジョンレノンの映画ではないのに、
ジョンレノンの曲が全編に使われているところがI am Sam的で面白かった。
チャッピー



面白かったーー!
ぎゅうっと切ない気持ちになりつつ、最後はよく考えたらシュール。
シュールなんだけど、その終わり方が腑に落ちる。

赤ちゃんみたいなチャッピーがなんともキュート。
彼のかわいさのおかげで、シリアスなシーンもちょっと笑えたり。
でも、まっさらな状態だからこそ悪いことも吸収してしまうんだけど
悪いことがしたいんじゃなくて、正しいと信じてやってるんだよね。
チャッピーの成長を見るのも楽しかったです。

映画全体の、SFっぽさとアングラな雰囲気のミックスも最高。
ギャングスタ感が危なげでカッコいいんだけど、それもそのはず。
チャッピーを利用しようとするギャング役の人たちが
Die Antwoordっていう南アのヒップホップグループの人たちらしいの。
だから、普通の俳優さんにはないガチで悪いヤツらっぽさが出ててすごく良かった!
その辺で拾って来たみたいなファッションとか、
紅一点のヨーランディのメイクとか、どことなく原宿KAWAIIって感じのアジトとか
ディテールがとてもファンキーでよい。
Die Antwoordの楽曲も劇中で使われていて
音楽が響く感じがとってもよいので、ぜひIMAXで見ることをおすすめします!
バードマン あるいは(無知がもたらす奇跡)

その昔、ヒーロー映画「バードマン」の主役で名を馳せた役者のリーガン。
今やすっかり落ち目になり、娘との関係も上手く行かず、ぱっとしない生活。
俳優としてのカムバックを賭けてブロードウェイで舞台に挑戦するが、
バードマンの幻影に取り憑かれ妄想と現実の狭間で苦悩することになる・・・。


アカデミー賞作品賞受賞!
ということで、公開前からずーっと楽しみにしていたのですが、
結論としてはあんまりはまらなかったなー私は。

過去の栄光と現実のギャップに苦しむ+娘との関係に悩む話なら
ミッキー・ロークの「レスラー」の方が断然ぐっと来たし、
役に取り憑かれて妄想と現実を行き来する話なら
ナタリー・ポートマンの「ブラックスワン」の方が手に汗握って見ることができた。
ストーリー的には、私はこの「バードマン」にそこまで引き込まれなかったのです。

ただ、映画体験としては面白いなー!と思うところがあって。
まずは前評判で有名ですがカメラワーク。
映画のほぼ全編を通して1カットで撮影したように見えて面白かった。
場面転換のたびに誰かがその場所を出て行って、それにカメラが付いて行く。
それってもしかして何かのメタファー!?
とか考えてたら、頭使いすぎて途中ちょっと寝てしまったけど←
密着取材しているような感覚で見られるのが面白かったです。

そして、キャストの妙。
主演のマイケル・キートン、ぶっ飛んだ演技が最高だったエドワード・ノートン、
リーガンの娘役のエマ・ストーン。
主要キャストがみんなヒーローものに出演していた役者さんだということ。
テレビに映る「アイアンマン」のロバートダウニーJrにぼやいたり、
劇中で舞台の代役を探すときにもヒーローもの出演者の名前が挙がるという小ネタも。

それから、ドラムの音が印象的な音楽もよかった!
最近見た「セッション」といい、ドラムづいているなー。

単純なような、複雑なような。
単純に何も考えずに見ればよいような、裏読みして見た方が面白いような・・・。
私はそんなにハマらなかったけど、この映画を見た人とお話ししてみたら
新たな魅力が見つかるかもしれないと思わせる不思議な映画でした。