Dr. Suzanne Flynn ( マサチューセッツ工科大学 言語学教授)の
講演要旨を紹介していきます。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
3. A child is not " taught " language.
こどもはことばを「教わる」のではありません。
言語習得プロセスは、私たちが生まれ持っている設計図に由来しています。
生まれたばかりのこどもでも雑音とことばを区別して聞いています。
こどもの脳は活発に、周囲で聞える「ことばの音や形を選り分けて」
います。
こどもは、周囲で話されていることばの音を第一言語として学び始めます。
私たちは遺伝的に話すようにプログラムされていますが、特定のことばを話すようプログラムされているわけではありません。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
Dr. Suzanne Flynn ( マサチューセッツ工科大学 言語学教授)
幼少のころから母語以外のことばを話すことに対して興味を持ち、
1983 年、コーネル大学にて学位を取得。
ノーム・チョムスキー(1928 ~)の学説として有名な「生成文法(generative grammar)」理論も含め、30 年以上にわたり、人間の言語獲得の秘密や環境を研究。
現在、米国マサチューセッツ工科大学にて、言語学および多言語獲得研究の教授として活躍中。
自身の考える「ことばの習得のプログラム」が、日本のヒッポファミリークラブで実践されていることを知り、自分の眼で実際に見てみたいと2008 年に来日。
以来3年に渡り、言語交流研究所主催の「多言語とことばの獲得について」の講演をする。