11 登校拒否



ある早朝のこと、母親が息子を起こすために部屋に入って言った。

「起きなさい。学校へ行く時間ですよ!」

「なんで、お母さん。学校になんか行きたくないよ」

「なぜ行きたくないの?理由を言いなさい!」

「生徒たちは僕のこと嫌ってるし、それに先生たちまで僕のこと嫌ってるんだよ!」

「そんなの、理由になってないわよ。さあ、早く起きて支度しなさい」

「それじゃあ僕が学校に行かなきゃならない理由を言ってよ!」



「まず、あなたは52歳でしょう。それに、校長先生でしょう!」