昨夜と今夜の2晩で読み終わりました。

先に映画を観てしまったので、
どうしても読みながら、
映画のシーンの映像を、
思い出してしまいました。

映画ではハンセン氏病のことは、
直接的な表現は無かったですが、
原作の方はしっかりと、
書き込まれていました。

映画では、
ハンセン氏病の療養施設へ行くのは、
もう終わりの頃でしたが、
原作では全ページの半分くらいで、
療養所に行く場面が出てきます。
今日はその辺りから、
一気に最後まで読んでしまいました。

映画では描かれていなかった深みが、
この小説にはあると思いました。


それまで持っていた全てのものを‥、
着ているもの持ち物から、
戸籍や名前まで奪われて、
隔絶された生活を、
無理やりさせられた数十年間、
想像するだけで胸が痛みます。

そして、
そのような生活から到達した、
生まれてきた意味、
人が生きる意味について、
心に染みる言葉が綴られています。


知らなくもいい事かもしれないけれど、
多くの人に知ってもらいたい、
そんな気がしました。

最後に、
この小説の徳江さんは、
やはり樹木希林さんしか居ない、
そう思いました。