三島由紀夫が陸上自衛隊の市ヶ谷駐屯地に乗り込んで人質を取り、自衛官に決起を促したが失敗して自決してから今日でちょうど50年。

そのことの是非はともかく、彼ほど日本語を巧みに使いこなせる作家を他に知らない。

日本語の美しさをしみじみと感じさせられると同時に、日本語の奥深さや豊かな表現力に驚嘆する。

東大に単身乗り込んで全共闘の連中と議論するという、普通の作家なら絶対にやらない危険な行動もあった。

このことについては今年映画が公開されたけど、残念ながらコロナのどさくさで上映が終わってしまい、観に行くことができなかったのがほんとに残念。

もし自決せずに作家活動を続けていたらどんな名作を書いただろうかと想像してみる。

天才の筆は凡人の想像が及ばない世界に至るだろうが。