(ジブリ美術館にて撮影)

 

先日NHK放送された『宮﨑駿 終わらない人』を観ました

ドワンゴの社長との会話が話題を呼んでいますね

 

うまく言葉に現せませんが

宮﨑さんの大事にしたいもの、守りたいもの

それが伝わってくる700日のドキュメンタリーでした

 

ジブリ映画はいつも今の時代を反映している作品を

作る事で有名ですよね

 

それをあからさまではなく

見ているものに感じさせる感性に訴える

そんな作品を作るのがとても際立っている

 

ジブリ映画をみて思うのは

日本の伝統技術と重なるものがあること

決して効率的ではないし時間もかかる

でも機械では現しきれない

細かな表現だったり、その作品から溢れ出る

作り手のこだわり

 

高性能なカメラがある一定の景色を切り取っても

描かれた絵の方が人の心を打つこともある

その感覚を持たせてくれるのがジブリ映画

 

夏休みに観て、また何度でも観たくなる

そんなアニメは、やっぱりジブリ映画しか

私はまだ出会った事がない

 

絵本のように

その描かれている場面から新たな何かを

想像させる広がりと余白

 

何もかも、音と映像で表現しきるCGには

ない魅力だなと思う

 

ジブリを誰かに継がそうと思ったけど

それはその人自身を食いつぶしてしまう

 

悲しみの中に、何か芽生えた強い意志を感じました

 

人に迷惑をかけず命を全うしたい宮﨑駿さん

 

天才という言葉は軽々しくもあるけれど

彼の感性を引き継げる人はなかなか存在しないんだなと

だからこそ、自分で新たに長編に挑戦しようと

しているのか…

 

3~5年かかっても

もう一度宮﨑駿が監督をつとめる作品を

観たいという思いは私だけではないと思う

 

「今この世の中だから、みんなが欲しているものがあるはず」

 

この言葉がとても印象的でした

それを捉えて表現できる人はきっと

わずかしかいないはず

 

だからこそジブリ映画は唯一無二なんだなと

今回そのドキュメンタリーを観て感じました

 

子どもはもちろん

大人こそジブリ映画を欲している

そんな気がしてなりません

 

人の感情をどこまでも深く見つめる

そんな人になっていきたいですね