性（せい） - sex, gender
性、性別とも。
日常のほとんどの場合は、男か女か、という二者択一の意味で用いられる言葉。
この言葉、概念にもっとも振り回される集団のひとつが、我々トランス当事者である。
●身体的な意味で区別する場合
→性器の形状で区別する場合 （出生時に医師によって行われる性別の判定）
→性染色体の型で区別する場合 （オリンピックのセックスチェックなど）
●社会的な意味で区別する場合
→その人が男性か女性か（その他か）、どのように生きているかで区別する場合。
●本人が自分の性をどう考えているかに基づいて区別する場合
→多くの場合は、身体的な性別と一致している。一致しない場合もある。
●他人がある人の性をどう考えているかに基づいて区別する場合
→多くの場合は、身体的な性別と一致している。もちろん、区別する主体は社会全体であるので、全員の意見が一致するとは限らない。ある人には女性にみえて、ある人には男性にみえ、別の人には判断できないかもしれない。
などなど、いろいろなケースに分けられる。
いろいろな局面で、単純に、男か女かの二値的な判断を下しがちであるが、
実際にはそのどちらにも属さないケースも散見される。
我々当事者としても改めて肝に銘じておきたい。