- この不況のせいか、最近、また専業主婦希望が増えてきているという。
-
- しかし、女性が専業主婦を希望していることを嫌がる男性が統計的に見て増えてきている。
- 結婚後も、女性には働いてもらい、しっかり収入を家庭にもたらして欲しいと考える男性が増えている
- のである。(2005年の調査では、「妻には再就職して欲しい」の38%と「妻には主婦業および仕事で収入
- を得ることを両立して欲しい」の28%を合計すると、66%ほどの男性が、何らかのかたちで女性には仕事で
- 収入をもたらして欲しい、と思っている。
-
- それに対して、女性に専業主婦になって欲しいと望んでいる男性はわずか12%にすぎない)。
- これは何も、女性にバリバリのキャリアウーマンとして仕事漬けで年収800万だの1000万円だのを
- 稼ぐといったようなことを期待しているわけでは全然なくて、手堅く仕事をして 数百万円程度
- ("小さいほう"の"数百万"程度)を稼いでくれることを男性は期待しているのだろう、と分析している
- 高度成長期もバブルも既に終わり、慢性的に不景気が続くようになってしまった近年の日本では、
- ひとりの人間が収入を100万円増やすことも至難であるので(それどころか収入が次第に下がる傾向
- にあり)、女性にも稼いでもらえるのと そうしてもらえないのとでは、一家の収入の額が1.5倍や2倍
- ほども異なってきてしまい家計の運営上、切実な問題なのである。
ある程度の年齢にもなっているのに仕事もしっかりしていなかったり貯金も無いような女性は、男性に
おぶさろうとしているのが分かるのであり、近年では男性は自分におぶさろうとしている女性を
"怖い" と思う、という。これはなにも低収入の男性だけがそう思うのではなく、一部上場企業に
勤め収入にも恵まれている男性などでも「30歳にもなって貯金もろくにない女性は怖い」と言うという。
お見合いの「釣り書き」(略歴、概略説明)の内容で男性におぶさろうとしていることが読み取れてしまう
女性では、100回以上お見合いしても話がまとまらず、近年ではその「釣り書き」だけで断られて
会ってももらえないことも増えているという。
男性が何のことを怖いと感じたり、何に怒りを感じているかについて若干説明を加えると、かつて日本では、
働いてくださっている人に対しては、感謝の気持ちを抱くことが、人として当然のことだとされていた。
だが、いつのまにか日本では、感謝の念を抱くという、人間として当然のことを忘れてしまっている女性が増え、自分のために労働してくれている人に対して感謝の念を持つことすらできない女性が増えているという。
(世界の現実は厳しく、世界各国を見渡せば、男性も女性も子供も関係なく、家族全員が労働力として
全力で働いて、ようやくなんとか食いつないでいる、あるいは、それでも食ってゆけないという人々も
多いのだが)、日本では、相手の男性がたまたま健康で働いてくださっているおかげで、ありがたいことに
家庭に収入がもたらされている、ということにも気づかず、傲慢にもそれを「当たり前」だと見なし、
男性が稼いできた金であるにもかかわらず、稼いだ当人に渡す金を「渡す」ではなく、傲慢にも「あげる」
などと表現する女性が増えているのだという。 誰かが働いてくださっていることへの感謝の気持ちが
表明されれば、働く人はより快く働くことができる。(だが、働くことが「当たり前だ」などと言われたりしたら、
人はもはやそういう傲慢な発言をする人のためには、できれば働きたいとは思わないものであり、
できれば、そういう発言をするような人と結婚することは最初から避けたい、と思うわけである)
日本の最近の専業主婦は、(自分で調理もせず)
ファミレス
で昼食を摂ったり、ケーキバイキングを
楽しんだり、
美容室
や
エステ
や日帰り旅行へ行って、男性が稼いできてくださったお金を、自分の贅沢
のために勝手に使っておきながら、(つまり現実には自分の贅沢のためだけにさんざんお金を使って
おきながら、現実のありさまと違って)「私にはこづかいが無い」などといった傲慢で勘違いをしたセリフを
吐く女性がいるのだという。 最近では、そういった日本の女性の、人間としての異常さ、傲慢さに気づいて、
男性は女性に対して「いいかげんにしろ」と思っている可能性はある。
男性が女性に期待するコース
(出典:『結婚と出産に関する全国調査』国立社会保障・人口問題研究所、2005年)年 |
専業主婦 |
再就職 |
両立 |
1987年
|
37%程度 |
37%程度 |
10%程度 |
1992年
|
30%程度 |
44%程度 |
11%程度 |
1997年
|
20%程度 |
43%程度 |
18%程度 |
2002年
|
18%程度 |
47%程度 |
19%程度 |
2005年
|
12%程度 |
38%程度 |
28%程度 |
専業主婦を志望する女性にとっては男性の収入が低く、将来の見通しが不安定だと結婚相手として
認識しづらくなる。ただし、女性の専業主婦志望は、
フェミニスト
、反フェミニスト双方にとって都合が悪く
双方から圧力がかかるため、要因として挙げづらい。
- フェミニスト側:「女性が(仕事など)社会で活躍できる機会を求める」という立場を取って
- いるため、女性自らが仕事を辞め主婦になることを望んでいるということになると
- 「活躍できる機会を求める」必要が無くなってしまう、という。
- 反フェミニスト側:「女性が社会進出した結果、未婚化、少子化が進んでいる」という立場
- を取っているため、実は女性が社会進出をそんなに望んでいないとなれば、自分たちは
- 見当外れのことを言っていたことになり、振り上げた拳を降ろす先が無くなってしまう、という。
「結婚後も面白い、やりがいのある仕事を続けたい女性はいる」という反論もあるが、上述したように
社会の構造が少数の正社員と多数の非正社員が必要な状況へと変化しており、定型的で単純な作業を
している多数の非正社員は、「面白く、やりがいのある仕事」はできておらず、「結婚を機に楽な専業主婦
になりたい」と望む女性の方が多いのだという。
ただし、「専業主婦となっても生活水準を維持できるだけの収入がある男性」は少なく、もし"低収入の男性
が結婚相手として選んでもらえない"などという言い方ができるのであれば、専業主婦となることを望む
女性もまた、少数の高収入の男性によって、少数だけが選別され(他は切られる、敬遠される)立場
になっているという言い方もできるという。