ラーメン食べたい透明人間 -6ページ目

ラーメン食べたい透明人間

とらドラを愛してやまない物語中毒者。気が向いた時に更新します。

初めましての人は初めまして。私は読書やアニメ鑑賞が趣味で、たまにそういった作品の感想や考察を書いてたりしてるんですけど、去年アイドルグループのGEMSCOMPANY(通称ジェムカン)に出会ってからずっと応援しています。アイドルを好きになることなんて無いと思ってた人生でしたが、配信があれば欠かさずチェックし、先週行われた1stライブにも、関東まで出向いて全5公演全通するほどハマっております。

 

 ですので今回いつもと趣向を変えまして、アイドルに興味なかった人間がどうしてハマってしまったのか、アニメ好きの人間から見たジェムカン(アイドル)の魅力はなんなのかを語ってみようかと思います。なのでジェムカンを知ってる人知らない人、アイドルを好きな人興味ない人、どの人も読んで頂けけば幸いです。

 

 

 物語好きから見たアイドル

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 私は学生時代から小説を読むのが好きで、最初は学級文庫にあった夏目漱石や芥川龍之介なんかを雑多に読んでいて、その後は宮部みゆきや東野圭吾などの現代作家のミステリーをよく読んでいました。高校時代にとらドラ!に出会ってから自身の価値観を根こそぎ変えられ、そこからアニメやノベルゲーなんかに手を出し、所謂オタク文化に染まって今に至ります。

 

 ずいぶん長いことオタク文化に染まっているので、アイドル文化の存在も知っていましたが、自分とは正対するとまではいかないかもしれないけれど、それくらい遠い存在だと思っていました。

 

 そう思ったのも、趣味である小説とかでも好きなのは、フィクションであり短く纏まっていて完結されてる作品です。アイドルは現実に存在し、人気があれば何年も続いていくコンテンツなので、趣味に合わないなと敬遠していた部分が大きい。学生時代に邦ロックをよく聞いていたんですけど、ライブに行こうとも思ったことはなく、曲を短編、アルバムを短編集のような見方でした。そうした無駄がない閉じた世界の強固で不変な部分が好きだったので、ライブ感というものには馴染みがあまりありませんでした。

 

 

 出会い

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 2017年末にVTuberブームが来て以来、Vの配信をよく見ていたんですけど(これも生配信よりも、動画投稿主体の子を中心に見てました)、ある日たまたま歌が上手い子を見つけまして。その子は黒髪を猫耳のように纏めていて、めざしと書かれた個性的なパーカーを着ていました。普段の話し方のギャップだったりキーボードでの弾き語りを気に入って見ているとどんどん好きになっていき、その後彼女がジェムカンというグループに所属していることを知りました。

 

 調べているうちに、スクエニの齊藤陽介氏がジェムカンをプロデュースしていたり、前述した子みずしーが音楽を好きな気持ちを知っていき、みずしーと仲のいい長谷やなにぬを見始めて……。どんどん箱全体を見るようになっていきました。

 

 こうなったのも齊藤氏がジェムカンを発表した時の放送で、初音ミクのライブに感動して同じようなことをやりたいと言っていたり、(私はボカロをsupercellで知り、その時抱いていた偏見を壊してくれた存在で、kz氏のTell Your World、そのアンサーソングであるODDS&ENDSで号泣し、ただの3Dモデルだったミクにクリエイターが魂を吹き込み、大きな概念となって世界に発信された様が、物語と同じように偽物が本物になった瞬間のように感じた。齊藤氏も似たような感情を抱いたのかもしれない)普段はYou Tubeで配信していてVTuberの文化に寄り添ったものだったり、結成前に出会いの物語があったりと、何か見たことのない新しいものが来る気配をビンビンに感じさせてくれるものでした。

 

 それから個々のメンバーはYou Tubeで配信しつつ、TGSの司会をやらせたり、ジェムカンに新メンバーが加入したり、ユニットとユニット曲を徐々に発表していったり、VRadikoで帯番組を持ったり……。アイドルという存在をほぼ知らなかった身としては、アイドルとはこういうふうになっていくんだなって感慨深くなりました。練習風景なんかは衝撃的でした。

 

 

 ユニット曲のPVを見ても伝わるのですが、Twitterや普段の配信で彼女らが歌のレッスンをしてることを話したり、楽曲の提供をしているMONACAの岡部啓一さん、ユニット曲の作詞作曲を手がけた瀬尾さん、ダンスのレッスンを受け持ってるYumiko先生(1:46:45~)へのインタビューを通じて、アイドルとしての成長を実感させてくれました。

 

 

 特に超会議で披露したJAM GEM JUMP!!!は生で見て、すごく興奮しました。初めて見るステージの上で踊る彼女らは、本物なんだって納得させるのには十分なものだった。

 

 

 

 

 1stワンマンライブ Magic Box

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 そして発表されたジェムカン初のワンマンライブ、移動もあるし金曜は仕事だったので初日は見送ってたのですが、箱推ししているし、それに初日ってことはジェムカンにとって本当に初めての一歩の日になるってことです。これは有給使ってでも行くべきでは……?と思い追加でチケット購入。ひなちゃんも「金曜から見ないと伝説を見たことにならないぞ」と言ってましたし。当然アイドルの現場なんて行ったことが無いので、ドン・キホーテでキンブレを購入。私みたいな人間が多いと踏んでか、コール講座を公式で上げてくれたのは本当にありがたかった。

 

 

 光る棒買うアシストもしてもらえましたし。

 

 当日は早朝に東京に着いたので、適当にぶらつきつつ開演10分前ほどに会場のDMM VR THEATER YOKOHAMAへ。その時点で結構な人数が会場前におり、物販を買うのにも30分ほど並びました。勝手な印象なんですけど、ジェムカンにはコアなファンが多いように思ってた(自分のことは棚に上げつつ)ので、その印象は間違ってなかったんだなって体感しました。

 

 会場も指定席だったので、ぼっちでも安心できましたのは良かった。座って待ってるとメンバーが会場の諸注意をアナウンスしてくれ、(現場によく行ってる知人曰く影ナレって言うらしい。)メンバーの雰囲気をありありと感じられた。それを聞いてた会場は笑い声が漏れたり、終わったら拍手を送ったりととても温かいものでした。ライブ常連でVの現場にも足を運んでる友人は「(Vの現場は)初心者が多いからか、他に比べ雰囲気がおとなしい」と言っていたからあんまり気構えてはいなかったのですが、初心者なのでこれくらいの空気のほうが居やすくていいんじゃないかなぁと思ったりしました。

 

 会場については会場の技術紹介のページで詳しく説明されています。

 

 開演前の流れは全て同じで、メインMC以外のユニット影ナレ→、メインMC影ナレ×2→開演の流れ。最後の影ナレはプロデューサーの齊藤氏も加わりわちゃわちゃ感が増し、裏側を暴露したり、最後には恒例になった声出しをして会場を暖めてくれました。それが終わると会場が暗転、このライブの為に作られた映像がサイドのモニターから流れ出す。

 

 You Tubeで出会った彼女らなので、メンバーが初めて配信した姿を次々流され「見つけてくれてありがとう」「目を離さないでいてくれてありがとう」「あなたたちと一緒に過ごす」「今日も大事な、1ページ」の文字が。これまでの歩みが、今日という日を作り上げたんだというメッセージが伝わってきます。

 

 そこから各ユニットのPVを編集して作られたカウントダウン映像。いよいよ始まるという高揚感が上がりつつ、当たるステージのスポット。その中心に12人のアイドルが立っていた。

 

GEMS COMPANY、初ライブ「Magic Box」レポート 宝箱から飛び出した彼女たちの生々しさに感動

 

 超会議でも見たJGJだったが、モニター越しではない今回のライブでの圧倒的存在感。写真じゃ伝わりづらいかも知れないが、彼女らは間違いなくそこにいた。あの時を超える衝撃が全身を駆け巡る。

 

 コール講座を見ていたけれど、現場の雰囲気で変わるものだろうと踏んでいたので、最初はとりあえず光る棒を振りながらステージの上に立つアイドルに熱い視線を送る。音楽なんて映画館で見る環境が身近で一番質が良いものだったので、ライブ会場の熱気と交わった歌声は、これまでとは比べ物にならない力量でガンガンと体の奥底まで響いてくる。

 

 初めての体験で半ば惚けつつ、1曲目が終わると、再び映像がモニターに映し出される。12人のメンバーを紹介しつつ、最後にメインMCに進行のバトンを渡す。

 

 映像が終わるとステージにMCユニットの姿。どの回も最初の企画はメンバーやユニット、曲の紹介にあてられて、箱推し以外にも配慮されていていたのは好感を持てました。それが終わると数曲ライブ→MC→数曲ライブ……と繰り返されたのですが、2回目のMCでは各々が持ち込んだ企画をやったりと、普段の配信の空気そのままに、観客を巻き込んだりしてくれて本当に楽しいものでした。

 

 最後の影ナレ前にユニットごとで流れる曲が変わったり(特にERINGIBEAM.回ではなにぬが大好きと明言してるオーイシマサヨシさんの曲だったり)、セトリも毎回違う。MCの雰囲気は配信で見せてくれた姿そのままだったりと、メンバーみんなが作り上げてきたことを感じさせてくれる。うたひなに言ってほしい台詞を募集して、なりきるキャラクターを観客に決めてもらったり、問題を見てERINGIBEAM.が考えた回答を観客が正解を決めたり、citrossのトークは会場を笑いの渦に巻き込んだり、MATULIPの3人はお題に沿ったモノマネを披露し一番似ていた人を決めてもらったり、fulfillはお互いをどれだけわかっているか自身の問題を○×で作りって観客にも回答を聞いたり……。放送で培ったものを活かしつつ、会場の空気も利用した企画作りは見事。まさに実家のような安心感。

 

 それと打って変わってライブでの歌やダンスは、回を増すごとにどんどん良くなっていくのを感じた。最初は緊張していた歌声も、どんどん力強さを増し、客を煽って叫んでくれたりして、テンションは青天井。留まらずドンドン上がっていった。普段声を荒げない子も喉をかき鳴らしてくれたので、最初はあまり声を出してなかった私も、それに答えるべく全力で声を出すようになっていきました。

 ユニット曲を生で披露するのが初めての舞台だったので、PVでは知っていたものの、生で見て聴く迫力は段違いでした。すごく当たり前のことなんだけれど、PVではカメラワークでユニットの一人しか映ってなかった部分も、ステージでは全員が同じ動きをしているということにも感動したのを覚えてます。PVのためではなく、こういったライブに目を向け振り付けをされ、これを今まで必死に練習してきた成果を目の当たりにしているんだと。

 

 超会議でJGJを初めて見た時も、全体の流れや個々の動きを見れた感動があったのですが、今回はユニット毎の5曲分の感動が押し寄せてきたので、正直5公演でも全然足りないと感じてしまった。ライブで聞いた曲の感想を書こうと思うと、どれだけ紙幅を費やしても書ききれないほど魅力が詰まっていた。PVはPVの、ライブではライブならではの、曲の良さを引き出せていたと素人ながらにも感じました。

 

 それに加え、各MC回で1曲その日のために練習したカバー曲もあり、歌はもちろん、振り付けも今回のために1から作ったもので、本当に全通してよかったと思えるものでした。曲も各々が決め、振り付けは主にYumiko先生につけてもらったものですが、後日の振り返り放送で、やりたい振りを伝えその意見を取り込んだものであると聞き、それぞれのメンバーが思いを伝えようとしてくれていたものだったんだと気が付かせてくれました。

 

 曲は曲、それしか考えてなく、その作品の不変性を楽しんでたのですが、今回ライブに参加したことで、これまで彼女らが積み上げ研鑽していたもの、会場の空気、彼女らを支えてきてくれた大人たち、スタッフ等々……たくさんの人たちが今日という日を作り上げたことを肌で感じることが出来た。私はファン同士との繋がりが薄かったため、仲間と一緒に同じ球団を応援するような感じではなかったのですが、うたひなのユニット曲「オンリー・マイ・フレンド」では、落ちサビの部分でキンブレをオレンジにする流れが出来つつ、最終公演の前には有志UOを配ってそれに合わせて会場をオレンジに染めたりと、ただ一人のファンだった私だったけれど、一人ひとりが作り上げ、会場と一体になる感覚を味わいました。

 

 アンコールのJGJでは「ここに来たら会えるみんなと」という歌詞を「ここに来たら会えたよみんなと」と言ってもらえたり、PVよりも感情がこもってたり、声の幅が広がって力強さが増していたりと、成長していることを生で見れ知れたことが一番大きかったかもしれない。CDに歌を収録されたら終わりではなく、日々アイドルとして成長している。それを披露する場が今回のようなライブなんだと。もしかしたら緊張で上手く声が出なかったかもしれない。思ったように動けなかったかもしれない。ライブまで頑張れなかった日もあったかもしれない。それを含めた今がステージの上に体現されてる。

 

 小説のようなフィクションは、無駄を削り少ない情報にどれだけ感情を乗せられるかというところに美しさを感じていたのですが、現実に生きる彼女らに無駄なものなんて一つもないのだ。私も私として生まれなければここまで物語を好きになることなんてなかっただろうし、ジェムカンのみんなも、それぞれ生きてきた選択一つひとつを積み上げて生まれたのがMagic Boxだった。私は私だったからジェムカンを好きになれたし、ジェムカンだったからこそ輝いた今が目の前に広がっていたのだ。無駄なものなんてそこには一切なかった。

 

 ただ物語を見る時、この作品は何を伝えようとしているのか、何に感動しているのか、自分の後ろから全てを俯瞰してる視点で物事を考える癖がある捻くれたオタクだったので、ライブで泣くことなんてなかった。私は自己を見つめるために、作品という閉じた世界に身を投じ、その閉じた世界と自分の心を重ね合わせ、その感情を浮き彫りにさせていた。それに比べジェムカン含めたアイドルは、自分の好きを伝えるためにオーディションに応募したり歌の練習などしたり、現実の世界で生きるために努力し、芽を出した子たちだ。アイドルの進む道と私が進む道は違うものなんだなということも自覚し、彼女らの言葉に重みを感じつつも泣くには至らなかった。

 

 しかし最終日最後のアンコール曲のJGJの落ちサビ部分で、自分をマリみて宣教師と自称する撫さんが「なんとなくじゃなくて これでなくちゃダメな」の部分で

 

 ぼっちの学生生活をネタにして来た長谷が「スペシャルな宝物に磨こうよ」の部分で泣き崩れるのを見て感情が爆発して、号泣しながら光る棒振ってた。

 かけがえのないたった一つを知ってるし、学生時代の友達がほぼ0な私にぶっ刺さる詞だし、それに対し感情を露わにしている姿を見て、もしかしたら同じような感情を抱えているのかもしれないと思わせたし、彼女らは生きてそこにいるんだと改めて実感させてくれた。本当にライブに来れて良かった。ジェムカンの今を見れて喜びを噛み締めた。

 

 このライブが終わった後、よっぴーこと吉田尚記さんがラジオでジェムカンのことを話しており、ゲストの東京パフォーマンスドールプロデューサーの江藤孝子さんが対談している中で持論ではあるが、アイドルは歌や踊りはもちろんのこと、テレビなどに露出した際のトーク力、エンタメ力、実際にお客さんを前にした時のおもてなし方、ドラマに出演したなら演技力が、その他にも多岐に渡る能力が必要だと語ってました。

 

 もちろん全てをこなすことが出来るのは一握りかもしれないけれど、ジェムカンメンバーは最初の方に自分の夢を語った動画を上げていましたし、このライブ中に自身の夢も掲げてました。まだ目標にはまだ遠いかもしれないけれど、これまで歩んできた道を思えば、今回のライブを体感して、それ以上に光輝く可能性を感じました。

 

 アイドルとして一歩踏み出したジェムカン。けれどアイドルとは、自分の進む道とはなんなのか、私含めメンバーもまだ手探りな状態ではあると思いますが、光の種類で色が変わるアレキサンドライトのように、様々な色に光る原石を見つけたような気持ちです。それからどのように輝くのか、それを見つめるのもアイドルの醍醐味なのかなと思ったり。

 

 そろそろ結成して1年になりますが、まだまだこれからだと思ってます。これから綴っていくページも大事な1ページ。それが10ページ20ページ50ページどんどん大きくなっていくでしょう。なのでもしまだジェムカンを知らない人でも、これまでを超える新たな体験を、アイドルとして輝く姿を見れると思うと、まだ遅くない。とりあえず、7月15日に放送されるじぇむかんTVでライブの映像も流れるそうなので、もし少しでも興味を持った人が居ましたら、見ることをオススメします。見て。

 

 

 ジェムカンには新たな価値観を与えてもらったし、これからもまた違う世界を見せてくれるんじゃないかという期待もあります。それを信じてこれからも応援していきたいと思わせてくれるライブでもありました。ライブの感想を書いていたらキリがないと思い、自分から見たジェムカンに重点を置いて書いてみたけれど、想像以上に長くなってしまった……。それだけ、色んなものをジェムカンから頂いたということで。

 

 無限の可能性を持つ彼女たちだから、これからどう輝いていくのか楽しみが増えたと同時に、最前列で応援していきたいという気持ちも沸いてきました。この記事を読んで1人でもファンが増えたら、少しでもジェムカンの良さが伝わってくれたのなら幸いです。

 

 宝石箱から飛び出した彼女らがより輝く未来を夢見て。それでは。