音学する
10代の頃から現在に至るまで、UKロックとカテゴライズされる音楽が好きでとにかくイギリスの音楽シーンや、バンドに憧れてきました。もちろん他にもいろんなジャンルの音楽を聴きますが、最近、TRANSISTメンバーの影響もあって、今までに聞いてこなかった音楽に興味が出初めています。その一つとしてアフリカの音楽シーンは面白いです。トライヴァルで伝統的な音楽と、これからのクラブシーンを担って行くような新しい音楽が混在し、今後どうなっていくのか楽しみです。そんな音楽シーンの中で、気になるバンドやカルチャーなどを少しご紹介したいと思います。Tinariwen 〔ティナリウェン〕 Tinariwen (+IO:I) - Sastanàqqàm サハラ砂漠の遊牧民であるトゥアレグ族で構成されるバンド。レディオヘッドのトム・ヨークや、ロキシーミュージックのブライアンイーノなど、多くのミュージシャンからリスペクトされる、言わずと知れた「砂漠のブルース」バンドですが、エレクトリックでモダンでアフリカン。他にはない唯一無二の音楽で世界を席巻しているバンドです。何年か前のフジロックで来日もしてましたね。PAPA WEMBA 〔パパ・ウェンバ〕 Papa Wemba - Best of (Sai Sai, Kaokoko Korobo, Mi Amor & more songs...) コンゴ共和国とコンゴ民主共和国に“サプール”という極彩色のブランドスーツや靴で着飾り、その生き方や考え方を表現するファッション集団がいるのですが、そのサプールについて調べて行くとこのパパ・ウェンバにたどり着きます。「お洒落をやめたら俺は俺じゃなくなる」と言い切る彼は、アルマーニ、シャルル・ジョルダン、ヨージ・ヤマモトなど、一流ブランドの服を着てステージで歌い続けます。その装いは、ただの自己表現ではなく、平和を祈り、高貴な精神性を表現するための手段でした。残念ながら、昨年ステージで息を引き取りましたが、サプールという哲学・カルチャーはずっと残っていくものだと思います。ティナリウェンもパパ・ウェンバもその生い立ちや、活動の背景に植民地支配、独裁政治、内戦、貧困、民族紛争など様々な問題があります。それらに対しての自分達のメッセージを発信し、表現することで、現状を打破しようとするエンターテインメントではないリアルな音があります。日本で生まれて育った僕には、正直そういった事情というのは、書籍やネットでの知識だけで、リアルにはわかりません。が、音楽を聞き、歌詞を調べ、背景を辿って行くことで、その音楽は分厚く、どんどん違ったものに聞こえてきます。音楽を聴くということは、その背景や、成り立ちを知って初めてその音楽なりアーティストを理解するということになるのかもしれません。そんなアフリカにフィーチャーした企画をTRANSISTでも。12/23にジェンベ奏者のSUGEEさんを迎えた寂空のソロワーク「寂空の世界地図 map5〜アフリカ編〜」を開催します。 SUGEEさんのトライヴァルなアフリカンビート&グルーヴに寂空の三味線が絡み合い、新しい音楽が創出される瞬間を体感しにきてください。そして、演奏後は彼らとその音楽の背景や、生い立ちについて話してみてください。きっとこれまでにない新しい音楽の扉を開けてくれます。「音学」すると、さらに深く楽しい「音楽」が待っています。イワイ viaTRANSIST BLOG Your own website, Ameba Ownd