IK multimedia ARC2.5 vs sonarworks reference4 | レコーディングエンジニアのブログ

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モニタースピーカーの音場調整

 
ソフトとしては、ARC2.5とreference4
 
genelecだとモニタースピーカー自体に
SAMって言う自動キャリブレーションが
ついてるシリーズがあったり
 
もともとARCをスピーカーのセッティングのために使っていて、reference4の評判が良いらしということで、購入、比較してみました。

左からARC1から2.0までの測定マイク
真ん中ARC2.5の測定マイク
そんで右はreference4の測定マイク
 
初代ARCとreference4は似てる
 
 
 
 
で、測定及び視聴の結果
 
reference4のほうがいいです。
 
 
 
まず、測定方法がreference4のほうが理にかなってる。
 
リスニングポジションを決めて、スピーカーを測定!
これによって、リスニングポジションからのスピーカー及び、スピーカー間の距離が計算、表示され、実測と違う場合には合わせることも可能です。
 
その次に、リスニングポジション周辺12箇所だったかな?の測定をし、各帯域の補正が決まるんだけど
この時の測定方法が、テスト信号を流して、測定マイクの位置をソフトが確認、ある範囲内であれば測定される。
 
これがARCと違うところ
 
ARCは任意の位置で測定箇所数も任意。
どの範囲まで測定すれば、リスニングポジションに対して適正な補正ができるのかが不明。
 
 
reference4は、リスニングポジションに対して必要な測定位置を、測定の度に計算し、足りない範囲を次回測定で埋めていってる感じなので、この測定方法が理にかなってるなと。
 
測定後でレイテンシーとCPUが許せば、リニアフェイズで位相ズレを無くすモードもある。レイテンシーは40msくらいだったので、リアルタイムで録音等は出来ないくらいの遅れ。
もちろんゼロレイテンシーモードもあります。
 
 
目から鱗だったのが、ヘッドホン用の補正!
 
こりゃーかなりいいですよ!
 
モニタースピーカーとの差が少なくなります。
 
対象ヘッドホンも余程レアなものじゃなければ、大体揃ってます。
 
 
あとは、専用の測定マイクは品番からマイクの特性値を補正するらしく、より測定精度が高まるようです。
 
ARCも次のバージョンアップがあるなら、スゲーってのが来そうですけどね
 
 
追記
ARCのマイクはbehringer ECM8000
reference4 のマイクはdayton audio EMM-6
のように思われます。
 
追記2
 
追記3