ユニバーサルインターナショナル
ロック・オペラ 「トミー」

30年前に製作されたロックオペラ・トミー、ようやくレンタルDVDで観ることができました。
いやー、こんないい加減で支離滅裂な(褒め言葉です♪)映画だとは知りませんでした。けっこう面白いです、これ。

台詞は一切ナシの完全なミュージカルで、主演のロジャー・ダルトリーザ・フーのメンバーを始め凄いメンバーが揃ってますね。エンドクレジットに出てくるRonny Woodって、ストーンズのロン・ウッドのこと?ミック・ラルフスはバドカンのドラマーですよね?
でも演奏しているシーンは少ししか出てこなくて、楽曲はあくまでも歌の伴奏という感じでわりと地味でした。
ティナ・ターナーエルトン・ジョンは歌で思いっきり目立ってますが。

戦争や暴力、親子の葛藤などシリアスなテーマを扱ってはいても、強引なストーリー展開にツッコミどころ満載・・・。
子供時代のトミーはロジャー・ダルトリーの面影もなくて、成長してやっと「え、ホンモノ?」と思いました。
ピンボールがやたら上手いだけ(?)なのが、何故か悟りを開いて宗教にまで発展し、最後は滝に打たれて何の装備もなく裸足で沢登りもしてしまうって、もう滅茶苦茶。
エリック・クラプトンは前髪で笑ってしまったし、キース・ムーンのキャラは○村けんの『ヘンなおじさん』の元ネタではないでしょうか。

今ではロック・ミュージックも細分化してなんだか理屈っぽくなり、映画はCGを駆使してリアルで豪華な映像が観られる時代です。
でも'70年代はこうだった。これぞ正しくロックだったのですよ!

懐かしいので、また数年後に観てみたいと思います。