ライヴに行く前に、娘に「ジェフ・ベック観に行ってくる」って言ったら「あぁ、あのカッコいい人でしょ?」だって・・・。普段わたしが聴く音楽には、ぜんぜん興味もない娘ですが「ぐふ、よぅわかっとるやん」と、ちょっと

嬉しかったです。
わたしがジェフ・ベックと聞いて最初に浮かぶイメージは Blow by blowジャケットの黒いレスポールを

弾いているイラストですが、今回のライヴで使っていたギターは終始白のストラト。
ということで、勝手にイメージ画像は Wired に決定!


Jeff Beck
Wired



さて、熱いライヴからすでに1ヶ月が過ぎ、細かいことは忘れてしまいました。
わたしなりにアバウトに報告させていただきます。


初めて武道館でジェフ・ベックを観たのは1978年の12月ですから、なんと27年目の再会です。
'78年当時は Wired の次のアルバム、There and back が出た頃で、選曲もその頃のフュージョン全盛の曲目だったような覚えが。
とにかく武道館の広さと観客の多さ、スタンリー・クラーク&サイモン・フィリップスのリズムセクションにも

圧倒されっぱなしで、実はあまりギターのことを覚えていなかったり・・・。あらら~


以前ここでも書いたように、今回はひとり国際フォーラムで、じっくり座って思い出に浸りつつジェフズギターを聴くことができました。
参加したメンバーは、ジミー・ホール (vo)、ピノ・パラディーノ (b)、ジェイソン・リベロ (key)、ヴィニー・カリウタ (ds)
・・・と、今さらネットで検索してみたら、ヴォーカルのジミーさんは、Flash で歌っていた人だったのですね。その割にFlash からの曲はロッド・スチュワートが歌っていた People get ready だけで、他にはMorning dew などの数曲を歌ってました。
ギターを差し置いて目立ってしまうこともなく、時々に演奏の緊張感を和らげてくれる、彼なりのいい味のある客演ヴォーカルだと思いました。


そして、ジェフ・ベック(g)は、やはり60歳過ぎてもダントツ(死語?)にカッコよかったです。
ステージアクションなど特になく、ただ立って(失礼)ギターを弾いてるだけなのに、何故か圧倒的なカッコよさ!
曲紹介やMCもあまりないと聞いていたので、ネットで公開されてたセットリストをプリントして持って行きました。その一部をご紹介。


・一部 Beck's Bolero

・(中略)

・アンコール2 Over the rainbow


え?中略し過ぎですか、そうですか。
失礼いたしました。


トークの方は一部と二部の間の休憩の前に、ベック自らマイクに向かい“Five mimutes・・・”とか何とか言ったのが、ようやくわかったくらいです。



別アレンジの昔の曲もよかったけど、アルバムで言うとGuiter shop、You had it coming あたりからの曲が一番そのまんまの雰囲気が伝わってきた感じがしました。
わたしがレコードでWiredをよく聴いていたのは高校3年の夏休み。受験勉強のため予備校の夏期講習に通っていたので、Blue windを聴くとエアコンのない簡易プレハブの教室を連想してしまいます。
Goodbye pork pie hat は当時くり返し聴いたジャズナンバー。メドレーでちょっとだけ弾いた触りにビビッと感激し、あれからまたCDで聴いております。
しかしScatterbrain、これは速い…速すぎです!原曲でもかなりの速弾きなのに、それ以上の速さで、間違えてもわからない。とても人間ワザとは思えません。曲の途中で一度、床のピックを拾った(置いた?)らしい様子が見えて、あれっ?という感じでしたが。


新旧わたしもよく知っている曲をたくさん演奏してくれたベックさん。スタジオ版と同じ演奏というものはなく、斬新なフレーズと緊張感はライヴならではのもの。
若者よりも元気な中高年の観客の姿が目立ち、途中から遅れて入場してくる仕事帰りのサラリーマン風の人も多かったです。「これは、ダンナも連れてきてあげればよかったかも」なんて思いましたね。

一瞬だけ~。