'94に発売された桑田佳祐2枚目のソロアルバム。
ジャケットがどこかデスメタル風だけど、トマトですからこれ。
アーティスト: 桑田佳祐, 小倉博和
タイトル: 孤独の太陽


娘が生まれ、子育てに明け暮れた'90年代は、じっくり洋楽を聴くような余裕もなく、わかりやすいJ-POPの

ヒット曲などを中心に聴いてました。
CDを持っているのは、サザンオールスターズ、B'z、久保田利伸・・・。日本語の歌はどうしても歌詞が気になって、好きなアーティストも限られておりました。


このソロアルバム、サザンの軽薄ポップなノリとは違い、泥臭くラジカルで男っぽい曲が多いです。
シリアスにしんみり聴かせる曲もあり、熱い叫びの歌もあって、あの独特の桑田節がぎっしり詰まった

濃~い一枚です。

歌詞カードを見ないと何を言っているかよくわからない桑田さんの詩ですが、なかなか深いことを言ってたりもします。飛べないモスキート(蚊)という曲の♪命をつなぐ 赤い川の水~というフレーズなんて、考えてみたら血管だもの。詩的だなぁ~(笑)

痛烈な社会風刺の貧乏ブルース、某ロック歌手への誹謗中傷と言われ世間を騒がせたすべての歌に懺悔しな!!など、わたしは当時よくカラオケで歌い、ストレス発散と同時に聞いてる人にストレスを与えてしまいました。ここに懺悔します。

マイナー調のアコースティック・ギター&ブルースハープ・・・これで歌詞が恋愛モノだったりすると、まるで四畳半フォークの世界?になってしまうところ、詩で救われるような曲もありました。
こんな感じで、ワンコーラスだけ載せてみますね。

  
 -僕のお父さん


僕のお父さん 仕事で帰らない

僕は長男 涙をこらえてる

雨音が僕らを遠ざける

I love you,Daddy



僕のお母さん カレーライスを食べさせて

優しいあなたの味がする

おやすみの電気は消さないで

I love you,Mommy



でもトントンと窓叩く 

海鳴りの風に

泣き出しそうな

くじけそうな 夜は眠れない

怖いよ・・・・・・Wow Wow 永遠(とわ)に

いつでも そばにいて